1つのまちの未来を自身の手で舵取りするという挑戦になる
今回の統括プロデューサー募集は、他の自治体にも前例のないチャレンジになるという。
「都市型創造産業に先行的に取り組んでいる自治体はあります。しかし、これだけ広範にわたってプロジェクトの舵取りをしている例は聞いたことがありません。ですから、神戸市にとってもチャレンジングなプロジェクトです。3つの柱を1 人のプロデューサーに見てもらいたい理由は、行政の活動は縦割りで壁ができがちだからです。
しかし今回の3本の柱は、それぞれに影響しあい成し遂げられるもの。統括プロデューサーには、市内企業やクリエイターたちの現場の声を聞きニーズを吸い上げながら、全体を1 つのビジョンのもとに作り上げてもらいたいと思います。このプロジェクトスキームはあくまで我々の想定した青写真ですから、プロデューサーと話し合いながら、市のさまざまな部門と一緒に柔軟に考え、効果的な取り組みをつくり出していきたいと考えています」(丹沢さん)。
統括プロデューサー自身がクリエイターである必要はないが、クリエイティビティに理解があり、クリエイターとの仕事の経験のある人が向いていると考えている。何より、神戸のまちが好きな人、神戸に関心を持つ人に来てもらいたいという。
「神戸は地方都市ですが、人口150 万都市というスケールがあります。これだけの規模のまちのクリエイティブ産業を自らの手で作っていける、舵取りができるのは、非常にやりがいのある仕事になるはずです。統括プロデューサーとして、市内のさまざまな人とネットワークを構築しながら、プロジェクトを推進できます。産業政策という規模の話に留まらず、まちや人々の空気の中にクリエイティブシティの機運を作り出すという醍醐味が味わえるのではないでしょうか」(山阪さん)。
スタートは産業振興だが、ゴールは神戸の都市の魅力を高め、国内外での神戸のブランドを向上させることにある。そのプランニングに関心を持った人は、神戸市「デザイン都市・神戸」のサイトで公開される募集の詳細を見てほしい。
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神戸市役所
TEL:078-322-5323
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