グランプリ作品はクレディセゾンのコピー「現金なんて、お金の無駄づかいだ。」
3月9日、「第55回宣伝会議賞」贈賞式が行われた。
第55回の応募総数は45万8944点。四次までおよぶ審査を通過して22作品がファイナリストとしてノミネートされた。贈賞式前に最終審査会が実施され、グランプリ、コピーゴールド、CMゴールド、シルバーが決定された。
贈賞式では、シルバー受賞から発表が行われた。
受賞したのは、古川弘樹さん、幸田絵美さん、三上佳祐さん、野田正信さん、野村京平さん、金田栞さん、眞木雄一さんの7人だ。
続いて、CMゴールドで石原佳典さん(セントラル警備保障 協賛課題)、コピーゴールドで柳井芳文さん(骨粗鬆症財団 協賛課題)の受賞が発表となった。
そして、栄えあるグランプリに選ばれたのは、クレディセゾンの協賛課題に応募された林次郎さんのコピー「現金なんて、お金の無駄づかいだ。」。審査員長の仲畑貴志氏からの発表を受け、驚きの表情、そして喜びの声をあげた。
贈賞式でグランプリを受賞し、イメージキャラクターの八木莉可子さんから花束を受け取る林次郎さん。「日頃は紙のメモに書き残しているが、この作品は携帯電話のメモに残っていた。その辺で思いついた作品なのだと思うので、その辺に感謝したい」と笑いを誘った。
4年連続の応募で初めてファイナリストに選出。見事コピーゴールド受賞につながった柳井芳文さん。
シルバーを受賞した7人の受賞者たち。
華やかな舞台に登り、緊張が垣間見える「中高生部門」の受賞者の皆さん。
受賞作品の発表を終え、仲畑貴志審査員長が総評を行った。
仲畑審査委員長は、今年の受賞作品について「今年は非常に票が割れた。どれもうまくて、ストライクゾーンに放り込んでいる印象がある。本当は、宣伝会議賞はクライアントや周りの意見に左右されない機会なので、思いっきりやってほしいという気持ちもある」とコメント。
「TCC会員の審査員とは、受賞作はTCC新人賞を獲れる質に十分達しているとも話していた。来年はもう少し、私たちには投げられないボールが見られるのを期待している」と締めくくった。