#SXSW2018 主役は「人」に。注目のセッションをレポート(本間 充)

【前回】「#SXSW2018 デジタル技術は標準、デジタルとの組み合わせの時代に。(本間 充)」はこちら

テキサス州の州都オースティンで、3月9日に開幕したSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)。Twitterが世界的にブレイクしたきっかけとしても知られ、インタラクティブ・映画・音楽などのテーマで、街のいたるところにおいて最先端のテクノロジーや企業の展示などに触れることができます。世界中からイノベーターや投資家、企業が集まる世界が注目するイベントのひとつです。宣伝会議では、 SXSWへの参加をはじめとする「Innovation Boot Camp in Texas」と題する視察ツアーを企画。会期中、帯同する編集部やコーディネーター、ツアー参加者からの現地レポートをお届けします。

SXSWのセッションは、主役が「人」に

各セッションの混み具合はアプリや会場のモニターに表示される。

私は、宣伝会議の海外視察研修「Innovation Boot Camp in Texas」にコーディネーターとして参加しています。今回は私が参加したSXSW2018のセッションとトレードショーで感じたこと、考えたことをレポートしていきます。

まず、私がこの「Innovation Boot Camp in Texas」のツアー参加者の方たちと一緒に参加したセッションのいくつかのまとめを前編と後編に分けて紹介していきます。前編では、データやAIといったテーマを取り上げます。

■「More Data, More Problems: Transparency in 2018」

このセッションはData Driven Marketingを進めている私には、大変多くの示唆がありました。マーケティングで、多くのデータを扱うようになってきましたが、そのデータは様々な経路から入手されるものなので、事業主が利用する時には、データの出所の確認が非常に重要になってきています。つまり、「データの透明性」が大切になってきているというのが、このセッションのポイントです。

特に定量データに関しては、そのデータの出所や品質が問題となってきているようです。データの品質とは、例えばPOSデータを使うにおいても、どの店舗のPOSデータを選ぶかも問題であると指摘されていました。可能であれば、業界でデータの標準化がなされることが、米国でも出てきている意見のようです。

セッションの様子。

次ページ 「Facts, Truth, and Data Visualization」へ続く

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