大阪広告協会は、平成29年度の「第61回大阪広告協会賞」、および、「第51回 やってみなはれ佐治敬三賞」の受賞者を発表した。
第61回(平成29年度)大阪広告協会賞に選ばれたのは、クボタ。特に、2017年1月からスタートしたクボタの企業CM『壁がある。だから、行く。』シリーズが高く評価された。このシリーズは、いま世界が直面している食料・水・環境などの課題解決に立ち向かうクボタグループの企業姿勢を示したもの。企業の哲学と事業ビジョンが印象深く伝わる新聞広告とTVCMによって、事業そのものが世界の社会貢献に繋がるという企業ブランドの根幹を成す思いを、幅広い年代に伝えることを達成していること。また、今年の大阪で最も際立った活動をしたスポンサーのひとつであり、クボタの広告展開をきっかけとして、関西の数多くのBtoB企業が同様に広告展開を始め、関西経済を活性化させたということが受賞の理由だ。
「第51回 やってみなはれ佐治敬三賞」に選ばれたのは、博報堂関西支社 田中幹氏。田中氏は、1976年生まれ。2002年博報堂入社後、CMプランナーとしてサントリー伊右衛門などを担当。2007年に関西支社配属となり、以降はひらかたパーク、キンチョー、朝日新聞、大阪ガス、海遊館、グンゼ、ハウス食品、ヒガシマル醤油、白鶴、かっぱ寿司、ドギーマンを担当している。
今回対象となった応募作品は、京阪電気鉄道/ひらかたパーク「三文芝居サービス」「この扇」「逆にひらパー」 、朝日新聞社/朝日新聞キャンペーン「 第99回全国高校野球選手権」「語彙読解力検定」、海遊館/海遊館「イルカの感触」。特にひらかたパークの「新感覚フラッシュモブ三文芝居」の企画は、設備投資もほとんど伴わない全くのゼロから、アトラクションそのものを企画し、実際に成果を残し、その上で海外メディア(CNNなど)にも取り上げられるほど大きな反響を呼んだ。「蛮勇を奮って剥き出しの発想をぶつけ、見たことないものを産み出す欲求、持ち駒で闘って最大の効果を上げる、それが私の「やってみなはれ」です」と、田中氏。
審査では「京阪電気鉄道のひらかたパークの作業はじめとする田中氏の仕事のスタイルは、常にチャレンジを続け世の中に話題を提供し続けおり「やってみなはれ精神」の体現そのものである」とし、田中氏の広告に対する情熱と行動力、人間力そのものが大いに評価されて、審査委員満場一致での受賞となった。
贈賞式は5月22日(火)に開催される大阪広告協会 第70回定時社員総会(リーガロイヤルホテル)にて行われる。
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