記者の声に応えた素材提供
動画配信は、メディアからの要望も増えている。同社が記者・編集者185名を対象に実施したアンケ―トでは、「不参加になってしまったイベントや発表会のLIVE配信があった際に視聴したいと思いますか」という質問に対して「LIVEで視聴したい」との回答は29.2%。フルバージョンの「アーカイブ動画を見たい」が58.9%、編集済みの「ダイジェスト版を見たい」が43.2%と、動画が求められていることが分かる。(2017年6月、PR TIMES調べ)。
山田氏によると、11月にローンチした「PR TIMES LIVE」は、記者に“至れり尽くせり” なサービス。メディアイベントを撮影し、「PR TIMES」のサイトやSNSでライブ配信するほか、数時間後にはプレスキットを制作。メディア会員のみが使用できるライブラリーに保存され、後から遡ってダウンロードすることもできる。
「記者の方々からは、『取材・執筆活動の利便性が向上した』との声をいただいています。テキストと写真だけで構成される事後リリースとは違い、イベントの様子そのままをフルで観ることができるため、中立性を保った報道が可能になるほか、媒体ごとの特性に合わせて情報を切り取ることもできると好評です。また、即時性が求められるテレビ番組や時間のない記者には編集済みのダイジェスト版も重宝されています」。
接点のないメディアに訴求
メディアイベントのライブ配信は、コスメ、ゲーム、ファッション、飲料などのBtoC企業を中心に取り入れられてきたが、最近はBtoB企業にも広がっている。イベントの規模も、タレントが出演する大規模な発表会から小規模の事業説明会まで幅広い。
「広報担当者はコンテンツをもっと有効に活用できるはず。ライブ配信がやむを得ず欠席となった記者や接点のなかったメディアにも、取材をしてもらうための後押しになれば」。
「PR TIMES LIVE」では、1万1千人以上の記者や編集者が登録している「PR TIMES」のプラットフォームに配信することができるため、新規のメディアとの接点を持つきっかけにもなるという。
「実際にライブ配信を見た地域のテレビ局の方から問い合わせがあり、ダイジェスト動画を番組に使っていただけたこともありました」。
なお、PR TIMESではメディアイベントの開催時でなくても動画が配信できる「PR TIMES TV」も提供している。プレスリリースに使われている画像素材と文章を使用して30秒程度の動画を作成し、SNSなどで配信するサービスだ。
山田氏は「動画コンテンツはSNSと相性が良く、訴求力がある。今後PRの現場でもスタンダードな素材として使われるようになってくるのでは」と話した。
PR TIMES取締役・コミュニケーションプランニング本部長
山田健介氏
PR TIMESに創業メンバーとして参画。現在はプレスリリース配信サービスのクロスセル戦略の一環として、データドリブンなPRの戦略策定、企画立案・実行部門のマネジメントと商品開発を統括。広報部向け動画PRサービス「PRTIMES LIVE / TV」の立ち上げにも携わる。
メディアイベントのライブ配信なら「PR TIMES LIVE」 https://prtimes.jp/live/
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