反響が高まるタイミングを狙い配信 消費者調査でも高評価
三ツ中:タイアップ企画の場合、「DELISH KITCHEN」がレシピ開発を行うことが多いのですが、旭化成ホームプロダクツさんはすでに自社内で1000ものレシピをお持ちだったんです。「DELISH KITCHEN」ユーザーの傾向を見つつ、配信のタイミングや適したターゲットをアドバイスさせていただきながら、どの料理を取り上げるか検討しました。
例えば今年のバレンタインでは、時期を変えて2つのレシピを配信しています。ひとつは、早めの時期から準備するユーザーに向けて、少し難易度の高い「ウーピーパイ」のレシピを。もうひとつは、直前でも簡単にできる「スイートグラノーラバー」のレシピです。季節だけではなく、細かくユーザーのタイプを分け、タイミングを見計らって動画を配信して、反響の最大化を狙いました。
金井:この企画は「クックパー クッキングシート」を活用したレシピでしたが、周囲の反響も大きく、わかりやすかったという声が多く上がりました。消費者調査でも「動画を見て商品に興味を抱いた」という項目の評価が高く出ています。
児嶋: 調査では「DELISH KITCHEN」で動画を見た方は、ブランドへの好意が上がっているという結果も出ています。
三ツ中:当社でも昨年11月に調査をしたところ、「サランラップ」「クックパー」のイメージが良くなったと回答したユーザーが約70%、実際にレシピをつくってみたと回答したユーザーは約90%と非常に良い結果となりました。
媒体をクロスさせ商品を訴求 CMとの連動で相乗効果を狙う
児嶋:「サランラップ」では、テレビCMとも連動してレシピ動画の配信を行う試みもしています。CMの最後に一瞬、登場する「ボリュームサンド」のレシピを動画化。CMの短い尺の中ではサンドウィッチを切った断面の鮮やかさや、「サランラップ」の密着感のイメージを伝えていますが、動画の方では「ハリ・コシ・密着力があって丈夫な『サランラップ』だからこそ、成形やカットがこんなにきれいにできる」と情報を補っています。
媒体をクロスして情報提供することで、相乗効果も出たのではないかと思います。動画を二次利用できるのも、ブランド側としてはありがたいところです。LINEの公式アカウントでも、毎月「DELISH KITCHEN」さんでつくっていただいたレシピ動画を配信しています。また、今後は店頭の売り場で動画を活用することも予定しています。
三ツ中:今後も、認知から購買までつなげて考え、効果的な施策のご提案ができたら嬉しいです。
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