経営層と課題を握るプロダクションに
ポイントはCEOの服部ケンイチロウさんが8年前に設立し、Webサイトや動画、ネット広告などオンライン上の制作を全般的に手がけるプロダクションだ。CIやVIの制作実績も多く、イオングループの大きな取り組みのひとつ、「AEON DIVERSITY」のロゴ制作を含めたブランドコミュニケーションにも携わっている。
「僕自身、就職時は経営コンサルタントになりたかった。それがうまくいかず、得意な絵を生かせると思い、デザイナーになりました。仕事をはじめてみると、元々コンサルタントを目指していたこともあり、デザインで課題を解決に導くアートディレクターは性に合っているなと感じるようになりました」と服部さんは話す。
アートディレクターになって5年が経ち、オンライン上の制作物で数値が求められるケースも増えた。そんな中で現代のアートディレクターのあり方を再認識したいと、アートディレクター養成講座を受講した。
講座に参加してみて印象に残っているのは、EVERY DAY IS THE DAYの佐藤夏生さんとmountのイム・ジョンホさんの講義。「お2人ともデザイン視点で経営層とやり取りし、イニシアチブを取って仕事をするスタイル。それは僕が以前目指していたコンサルタントとも近く、参考になりました」(服部さん)。
現在同社にはディレクターやデザイナーなど10名が所属しているが、メンバーそれぞれがクライアントの課題を深く理解して仕事を進めることを意識しており、それが育成のテーマにもなっている。服部さんは「デザインを突き詰めていくと、差別化が難しくなる。そうした中で、より経営に近い部分で課題を握り、仕事を引っ張っていけるプロダクションを目指しています」と語った。
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制作物の成果が求められる時代に対応するために、ポイントが活用した講座は「アートディレクター養成講座」でした。
本講座では、アートディレクターに必要な要素を3つのカリキュラムから学びます。「考える力」「判断する力」「伝える力」を養う基礎講義、アートディレクター以外の考え方を知ることができる特別講義、実際に手を動かしながら取り組む課題演習と卒業制作。制作するだけではなく、なぜその制作物が必要なのか、感性ではなく市場環境から施策の必然を語れるアートディレクターになるためのノウハウを学ぶ講座です。
<次回の開講のご案内>
講義日程:2018年8月7日(火)から全30回
講義会場:東京・南青山受講定員:90名
詳細URL:https://www.sendenkaigi.com/class/detail/art_director.php