コスメ誌月刊化で、9ブランドがプロモーションをサポート
女性向け商品のテスト誌『LDK』などを発行する晋遊舎は、コスメに特化した雑誌『LDK the Beauty』を6月号(4月22日発売)から月刊化。これを記念して4月30日から5月6日までの間、東京メトロ表参道駅の改札内に11本の柱巻き広告を掲出している。11本中9本は同誌が独自の商品テストで選んだ2017年のベストコスメが紹介されており、選出された企業に協賛というかたちで広告費の一部を拠出してもらうことで実現した。
同誌最大の特長は、商品テストの公平性を保つため、誌面に広告を入れていないこと。「広告なし」をポリシーに掲げる同誌ならではの座組みとした。協力ブランドは以下の通り。
エクセル(常盤薬品工業)「スキニーリッチシャドウ」
菊正宗(菊正宗酒造)「日本酒の化粧水」
ココカラファイン(イヴ)「ハトムギ洗顔フォーム」
コフレドール(カネボウ化粧品)「ヌーディカバーリクイドUV」
素肌しずく(アサヒグループ食品)「トータルエイジングケア オールインワンゲルRichi」
DHC(ディーエイチシー)「サンカットQ10 EX ミルク」
ミノン アミノモイスト(第一三共ヘルスケア)「モイストミルキィクレンジング」
モイストダイアン(ネイチャーラボ)「ダイアンボタニカル リフレッシュ&モイストボディーソープ」
リッツ(レバンテ)「シェイプモイストローション」
『LDK』および『LDK the Beauty』の編集長を務める木村大介氏によると、2017年のベストコスメ選出企業を対象に募集したところ予想よりも早く9本の枠が埋まった。「コスメは各企業で商品ごとのイメージ戦略があり、こちらが提示した広告に納得していただくのには苦労しました。説明を重ねるうちに企業の担当者も面白がっていただいて、結果的に9つの商品とのタイアップが実現しました」。
『LDK』は2018年1月号で21万部(通常版15万部、判型の異なるミニサイズ版6万部)を発行するなど、順調に部数を伸ばしている。「商品テストに使う商品は企業の提供を受けず、すべて編集部持ち。販売元に一切表記確認もしません」と木村編集長。コスメ関連企画の人気が高かったことから、今回、月刊誌として独立創刊に至った。
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