Can we become a HERO?
時代や市場の環境によって求められるヒーローのあり方は変わります。それに合わせてヒーローのマーケティングも進化していきます。
自らを破壊し、変化し続けることで新たなファンを創造するヒーロー。
時代を先取りしたテーマで支持を獲得するヒーロー。
常識や予定調和をひっくり返すことで愛され続けるヒーロー。
この国の未来という市場を創ろうとするヒーロー。
新しい働き方と生き方で今までになかった顧客を生んだヒーロー。
今でも活躍し続けるヒーローたちは、新しい喜びを創り出す努力を惜しみませんでした。淘汰されていった無数のヒーローたちとの試行錯誤や切磋琢磨を繰り返しながら進化し続けてきたのです。
世界に誇れる日本のヒーロー文化はそうした尊い戦いの歴史の上に成り立っているのだと思います。
最後に道半ばで力尽きたすべてのヒーローを讃え、又吉直樹さんの小説「火花」の一節を捧げます。
「もし、世界に漫才師が自分だけやったら、こんなにも頑張ったかなと思う時あんねん。周りに凄い奴がいっぱいいたから、そいつ等がやってないこととか、そいつ等の続きとかを俺達は考えてこれたわけやろ?ほんなら、もう共同作業みたいなもんやん。同世代で売れるのは一握りかもしれへん。でも、周りと比較されて独自のものを生み出したり、淘汰されたりするわけやろ。この壮大な大会には勝ち負けがちゃんとある。だから面白いねん。でもな、淘汰された奴等の存在って、絶対に無駄じゃないねん。」
R.I.P.