シンプルな構成で、五感に訴える仕立てに
今回の新CMのコミュニケーションコンセプトは「揚げたては、無敵だ。」。「家庭でつくる揚げ物調理のおいしさや楽しさに改めて気付いていただきたいと、誰もがおいしいと想像できる映像や音の表現を目指した」と代表取締役社長の久野氏は発表会で説明した。
CMでは二宮さんがキッチンに立ち、「日清ヘルシーオフ」で、から揚げをつくる様子が描かれる。鍋に油を“トクトク”と注ぐシーンから始まり、コンロに“ボッ”と火をつけ、“ジュワー”と鶏肉がこんがり揚がっていく。食欲を掻き立てられるような、五感に訴える音が効果的に使われたドキュメンタリーのような構成だ。
実際にから揚げが大好物だと語る二宮さんも、「シンプルなCMだが、シンプルな方が見ている人たちに伝わるものが多いのでは、と撮影監督とも話していた」と撮影を振り返る。
食用油のリーディングカンパニーとして、市場活性化を狙う
創業111年の歴史を持つ同社は、2017年に中期経営計画『OilliO Value Up 2020』をスタート。成長戦略の大きな柱のひとつとして、家庭用食用油市場における新たな価値の創造を定めており、「食用油のリーディングカンパニーとして、食用油のもつおいしさや楽しさ、驚きの健康機能に至るまで、新たな商品を開発し、市場を創造していきたい」と久野社長。
二宮さんが事務所の後輩である、西畑大吾さんと共演をした「かけるオイル」の“鮮度のオイル”シリーズのCM(2017年5月より放映を開始)では、調理の仕上げにオイルをかける、食用油の新しい利用シーンを提案。結果として、フレッシュキープボトルの形状をした「かけるオイル」の4種は、前年比150%を超える成長を達成したという。
同社のCMキャラクターに加え、2015年には食用油のエナジーサポーター広報大使にも就任した二宮さんを味方に、このCMを通じても「日本の食卓に改めて家庭調理のおいしさ、楽しさを呼び起こし食卓の笑顔に貢献するとともに、食用油のリーディングカンパニーとして食用油市場にも新たな動きを促したい」と市場活性化を狙っている。