RIZAP、フード市場への取り組みを強化
パーソナルトレーニングジムを運営するRIZAPと、調理家電を製造するタイガー魔法瓶は5月8日都内にて合同記者会見を開いた。RIZAPの高谷成夫取締役とタイガー魔法瓶の和田隆弘常務が登壇し、両社の戦略的提携の背景や新サービスなどを発表した。
今回のコラボレーションの背景には、両社の食を通じた「健康」へのビジョンの共鳴と、タイガー魔法瓶が開発した米粒状加工食品「とらひめ」の存在がある。
RIZAPはこれまでダイエットやボディメイクサービスなどで蓄積してきた10万人のビッグデータから、「健康」をサポートする「RIZAPメソッド」を独自のノウハウとして確立。昨年8月に打ち出した、このノウハウをより多くの人へと活用することで2020年度までに1000万人の人々を健康するという同社の宣言を踏まえた上で、高谷氏は健康に不可欠な要素、「フード市場」への取り組みをより強化していく方針だと話した。
同じく健康というテーマに対して、タイガー魔法瓶は「世界中に幸せな団らんを広める」というビジョンのもと、調理器メーカーだからこそできる「おいしい」を我慢しない健康ソリューションを成長戦略として掲げている。このソリューションのひとつとして、3月に発売したのが「とらひめ」。通常のごはんに比べて糖質が47%抑えられており、さまざまな事情で白米の摂取を控えている人でもおいしくご飯を食べることができる。また、和田氏はおいしい「食」を通じて健康寿命を延伸していくうえで、RIZAPの持つ栄養学や低糖質食品など健康食分野への知見、そして商品サービスの企画力・販売力を魅力に感じ、提携を決めたと話した。
RIZAPが今回、発表したタイガー魔法瓶との提携による新サービス「RIZAP”ごはん“で健康コミットプログラム」は5月8日からスタートしている。サービスの内容は、以下の通り。
・「とらひめ」および「とらひめ調理器」(「とらひめ」の専用調理器)の販売
・「とらひめ」の定期配送サービス
・「とらひめ調理器」をつかったレシピの健康&低糖質レシピの提供
・LINE@を活用した1 to 1の栄養サポート「ごはん診断」
など。
今回のサービスに加えRIZAPは低糖質食品の開発・販売や、7月よりスタート予定のビジネスパーソン向けランチデリバリーサービスなどを通じて、生活者の健康へと貢献していくという。