2人の恋愛観が伝わってくるアルバム
権八:でもおっしゃる通りで、バラエティに富んだ曲の中で、これは本当にかわいいし、いわゆるチャランポ節みたいのもありますよね。哀愁ある系の。
小春:そうそう、私放っておいたら哀愁なので。意識的に口角上げてかないとウキウキならないの。
もも:でも、この『ストロベリームーン』の前の曲、5曲目が『ダンス・ダンス』という曲で、これは小春ちゃんがつくった曲です。
小春:そう、それは私の中のよくある恋愛観が抜群に出てるやつで。
権八:これはエロいですよね。
小春:サスペンスドラマだよね、もはや。
もも:本当に何があったんだろうなという小春ちゃんの恋愛観を楽しめる曲で。その次が『ストロベリームーン』で、ももの恋愛観を楽しめる曲と、2曲続けて。
小春:そう、この2曲はぜひ続けて聞いてほしいんですよね。
もも:姉妹の恋愛観がね。小春ちゃんのそういう世界を私が歌うことでまた色が違って表現されていると思うので。
小春:昔話のお話でも、その文章自体は他人事だったりしません? 「~いましたとさ」って。これ言ってる人誰?って。あの縮図が好きで、私がいましたとかじゃないんですよ。あれをももちゃんにやってもらってる感じがしますね。
澤本:語り部をね。
もも:アーティスティック。
小春:やめてー、アーティスティックって言ったらとてつもなく価値が落ちるから。
権八:そんなわけで(笑)、せっかくなので『ミラージュ・コラージュ』の中から1曲お送りしたいのですが。
もも:では、チャラン・ポ・ランタンが12月に発売した新しいアルバム『ミラージュ・コラージュ』から、歌詞の中にも童謡が散りばめられている、そんな曲を聞いてください、『あの子のジンタ』。
♪~(演奏)
権八:これはザッツ・チャランポ節!という感じですね。
もも:この曲は漫画家の丸尾末広先生の『少女椿』というマンガが原作の映画の主題歌になった曲です。これは確かに安心感があるって言われますよね。
小春:そう、チャラン・ポ・ランタン感があって、安心感があると。
権八:「禁断の林檎ひとつあの子はかじった」「寄ってらっしゃい見てらっしゃい」など、いろいろ散りばめられてますね。
小春:大好きなんですよ、私本当にこういう感じのやつ。
もも:おどろおどろしい感じもね。これ曲の最後に「ひえー、バン」ってドアが閉まるの。そこも『名探偵コナン』みたいで気に入ってます。
小春:やめてー。次聞いた時にそう思っちゃうじゃん。
権八:まだまだお話を聞きたいので、次週もゲストにお迎えしたいと思います。
もも・小春:また来週ー!
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構成・文:廣田喜昭