演じる役の人物の「年表」を必ず作っている(ゲスト:松岡茉優)【前編】

映画のタイトル『勝手にふるえてろ』は誰への言葉?

権八:賢い方ですよね。

中村:かしこかわいい。

権八:あれだけ芝居がうまくて。頭よくないと芝居うまくなれないですよね、絶対。

松岡:いえ、私はお勉強もできなかったですし。

中村:芝居や演技についても掘り下げて聞いていきたいんですが、毎回ゲストの方にお願いしている20秒自己紹介というコーナーがございまして、「すぐおわ」は一応広告の番組ということで、ご自身の自己紹介をラジオCMと同じ20秒でやってくださいという不思議なコーナーがあります。準備はいいですか? では、どうぞ!

松岡:改めましてこんばんは、松岡茉優です。このお時間帯にこういうおじさまたちがお話をしているということは、きっとお仕事帰りでお疲れの方々が「ラジオってこんなに近くに感じられるんだな」と思いながら、聞いているのではないかと思います。今日は私と一緒に楽しんでください。よろしくお願いします。

一同:拍手

澤本:どうする? ちょっとうますぎるよね。

中村:そしてちゃんとリスナーのことを考えて話してる。

権八:珍しいですね、このパターンも。

松岡:本当ですか、よかった。

澤本:というか、この番組の主が松岡さんっぽい。

松岡:おやめください、私初めておうかがいして。

澤本:松岡さんに話したかったのは、映画『勝手にふるえてろ』が素晴らしかった。

松岡:ありがとうございます。私が初めて主演をいただいた作品です。まだもうちょっとやっておりますのでぜひ見てください。綿矢りささんの原作で、初の映像化ということで。

権八:どういう役どころなんですか?

松岡:私が演じた主人公のヨシカちゃんという女の子は自分のまわりにいる男の子をナンバリングしてまして、イチくん、ニくんがいるんですね。イチくんは中学校のときから10年大好きな男の子で、片思い。ニくんは初めて生身の人間が自分のことを好きだと言ってくれた人。その2人の間で揺れ動く物語で、文字だけ聞くと素敵なラブ映画に聞こえますが、本当に屈折した、誰からも求められなかった女の子がコンチキショーという気持ちでもがき苦しみながらも、成長することを選ぶという。

劇中で私は成長していないと思っていて。成長していくことを選ぶまでの、扉を明けようと決めるまでの、開けてはないんですけど、という映画かなと思っております。見ていただいた女の子たちが報われたなと思ってもらえたら御の字と思いながら演じておりました。

権八:イチくん、ニくんは誰なんですか?

松岡:イチくんはDISH//というバンドの北村匠海くん、ニくんはこちらもバンドで黒猫チェルシーの渡辺大知くんです。この作品は10人ぐらいで、20日間で撮ったんですけど、なんと東京国際映画祭のコンペティション部門の観客賞をいただきました。

一同:すごい(拍手)

松岡:続々と海外映画祭の出品も決まっておりますので、見ておくなら今です! 劇場で見られるのは今だけです。

権八:この『勝手にふるえてろ』というのは、誰から誰に対する言葉なの?

松岡:原作と映画では言ってる対象が違うんですよ。でも、私はまた違う人に言ったセリフでもありまして。劇中で私が一度だけ言ってるんですが、誰に言ったのかは、劇場で確認していただけたらうれしいですね。

権八:澤本さんはどこがよかったですか?

次ページ 「演技を見て「明日も生きよう」と思ってもらいたい」へ続く

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