意地悪な京都弁がリアルすぎて、本当にムカついた!?
松岡:これは完全に自己満足で、監督と照らし合わせたりもしないんですけど、生年月日と血液型を決めないと気持ち悪くて。ということは算数をして、お父さんお母さんの年齢も決めないと気持ち悪くて。その点、詩暢ちゃんは完全にあるので。3歳ぐらいからエピソードが巻数ごとに散らばってマンガとしてあるじゃないですか。
それを全部、何巻のどことやっていったら、ほぼ自分が埋めなくてもできて。だから、そんなに自分の中でもつくらなきゃという感じではなくて、あるものをお邪魔します、という感じで。
澤本:上の句も下の句も見てるんですけど、あの松岡さんを見ると腹が立つんですよ。
松岡:腹立つ!?
澤本:京都弁のちょっと意地悪っぽいし。普通に松岡さんとして見てるんだけど、映画の画面で見ると何かムカつくんですよ。そのときはどうしても。
権八:それは役柄でしょ? 良いことじゃない。
澤本:知り合いなのに何か腹立つなと。
松岡:桐島の沙奈ちゃんをムカつかないで、なぜ『ちはやふる』がムカつくんですか?
澤本:沙奈ちゃんもムカついてますけど、ビックリしましたという。明確にある種、ライバル役じゃないですか。
松岡:そうですね。主人公の広瀬すずちゃんの千早ちゃんの。今回の結びも上の句、下の句に続いて、団体戦の青春をチームでかけていく熱さがしっかり結ばれて。私が演じた若宮詩暢はそれとは交わらない存在で。映像を見ていても、青春が体感としてあるような映像で、もちろんフレッシュな役者さんが揃ってるから、フレッシュな世代にも見ていただきたいんですが、青春がはるか昔だという方々、今ちょうどこれを聞いてらっしゃるような方々も、お仕事の息抜きに映画館に行ってほしいなと思うぐらい、一瞬で青春が目の前にあるというか、風すらも感じるような映像美があります。
権八:これ聞いてる方がすごくおじさんだと思ってるという点が一点と(笑)。
松岡:すみません(笑)。
権八:いえ、大丈夫ですよ。僕は上の句を見たんですけど、ザッツ青春だったじゃないですか。これ悲しいかな、僕らはそこに戻れないんですよ。バリバリの男子校で。
松岡:個人差があるんですね。
中村:あー、ここ3人、全員男子校ですからね(笑)。
松岡:良かったです。公開前に言ってもらって。このセリフ、そのまんま初日に言おうと思ってたから。
権八:全然いいんですよ。正解です。
澤本:大丈夫、大丈夫。
松岡:今、3対1ですよ。
澤本:3対1だけど、3人がおじさんだから。
中村:マイノリティおじさんだから(笑)。
<END>
構成・文:廣田喜昭