製品の使い方はユーザー次第。企業が考えた使い方を拡げたい
藤崎:さて、「アウトドアアンバサダー」への呼びかけですが、「PRO TREK Smart WSD-F20」を体験してもらうモニター募集には、何か応募条件はあったのでしょうか?
堀:いえ、ありません。応募の際に「どんなことに使ってみたいですか」といった質問項目は設けましたが、やってもらわないといけない何かとか、アクティビティのジャンルを絞るとかいったことはしていません。実はそこが大変重要なポイントで、「PRO TREK Smartはマルチなアウトドアアクティビティに使えるということを訴求したいと思ったのです。
藤崎:なるほど。マルチに使えるアウトドア向けのスマートウォッチなので、登山に限らず、いろいろなアクティビティに使える、使い方はユーザーの自由というわけですね。実際に今日も堀さんは腕につけていらっしゃいますが、日常生活での使用も当然ありですものね。
堀:実はクオーツ時計のプロトレックは、登山向けにプロモーションしてきた歴史があり、特に日本国内では「プロトレックって登山向けの時計だよね」という認識が大変強いです。
しかし、「PRO TREK Smart」は登山向けに絞るのではなく、むしろいろいろなシーンで使って頂きたい。だからこそ、多趣味な人が集まっている「アウトドアアンバサダーは最適なグループですし、そこに登録している人たちに、用途にとらわれずに幅広い用途で使っていただくことを期待しました。キャンプが好きな人はキャンプで、サイクリングをする人はサイクリングで。つまり、使い方はユーザー次第というのが狙いです。
藤崎:それは素晴らしいです。いろいろなジャンルの方に使って欲しいという狙いや、製品に対する自信が素直に伝わったのではないでしょうか。
堀:うれしい副産物も生まれました。つまり、アウトドアが好きな人って体を動かすのが好きで、いろいろなスポーツをしていることが多いですよね。週末には釣りや登山に行くかもしれませんが、平日は健康のためにランニングをしているとか。そんな調子で体験談を書いていただくことで、自然と「PRO TREK Smart」がマルチに使えることを、実にさまざまな視点から表現できました。使い方をユーザーに委ねて本当に良かったと思っています。
藤崎:製品の使い方を絞らずモニターを採用したことで、想定していた以上の幅広い用途に使って頂くことができたというわけですね。
堀:それが成功し、実際に使って頂いた様子がレビューされ、多様なコンテンツができました。そこには一般的な広告やタイアップ記事では得られないユーザー目線のリアリティとインパクトがありました。「今週はキャンプに来たのでプロトレックスマートを使ってみました」といった感じで、大自然の中での製品の写真がレビューされる。こういうことが企業とユーザーの間で行われるのは、本当に素晴らしい関係だと思いました。もちろん、こうしたユーザー目線のレビューが、製品購入を検討されている方々の参考になるわけです。