「来年の〇周年、何しようか」という会話に、周年担当はどう切り返すべきか?

「周年コンセプト」が、社内外の求心力を高め、一過性でない変化をもたらす

経営者の意図を把握できたら、さっそく具体的な施策や内容を検討しよう、となりがちですが、周年事業のパフォーマンスを高めるために、必ずやっておきたいのが「周年コンセプト」を明らかにすることです。

コンセプトとは、「全体を貫く基本的な概念(三省堂 大辞林より)」です。周年のコンセプトとは、企業としてどんな節目を迎えたいかという「社内外へのメッセージ」であり、ステークホルダー全員に対しての共通の道しるべとなります。

周年コンセプトの有無で、そんなにパフォーマンスが変わるものなのか、と疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。

例えば、よく見かける「おかげさまで〇周年」という言葉。同じメッセージを発していても、「最近あの会社はよくなったなあ、いつも整備に来てくれるあのサービスマンからもその姿勢が伝わってくる」とメッセージとの一貫性を感じさせてくれる企業がある一方で、「周年を迎えた」という事実以上のものが伝わってこない企業が多いのも事実です。

この差は、メッセージの背景にある「誰に対して」「何を変革・強化するか」「過去・現在・未来のどこに焦点を当て、何を共有するのか」が関係者と共有できているか、という点にあります。

これらを共有し、企業活動に一貫性・連動性をもたらすこと、これが「周年コンセプト」を明らかにする狙いです。

周年目的の好循環を創りだす

『周年事業の進め方』には、周年コンセプトを導き出すための「コンセプトイメージングシート」を掲載しています。社内や外部パートナーなどの関係者との共有に非常に便利ですので、ぜひご一読いただき、活用してみてください。

前任者不在は不安かもしれませんが、外部環境や組織状況が変化するスピードを考えれば、前例に倣うことが正解とは思いません。意志を持って本書を活用していただければ、経営者も納得する周年事業はつくれるはずです。

価値ある周年事業を創っていきましょう。

書籍案内
成功する!周年事業の進め方』(5月28日発売)
宣伝会議人気講座「周年活用プロモーション講座」をもとに制作。その場限りのお祝い事ではなく、貴重な機会を最大限に活用し、会社の成長につながるような企画を作り上げ、実践していくためのバイブルとなる1冊です。

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