Aカテは職人化、Bカテは越境して広がり続ける!? ACC賞フィルム部門 佐久間宣行(テレビ東京)審査委員×澤本嘉光審査委員長が対談

今年度審査への期待

佐久間:昨年、Aカテでゴールドを獲ったソフトバンクの「ありがとう総集篇」を見て感じたのが、あれはCMでなければできない企画であり、送り出し方であり、即時性であって、ど真ん中でかっこいいなということでした。Bカテで言うと、やはりゴールドのビームス「TOKYO CULTURE STORY」が好きでした。タコ壷化した時代だからこそ、逆に王道感のあるものを見るとワクワクします。
今、「特定層だけ釣れればいい」「尖って見えてニッチな人を確実に釣り上げる」というような表現が増えているけど、それって実は逆に攻めてないんですよね。そんな中で、ど真ん中で大きな網で、マスを使って人にいいと思わせる表現のものを審査会でたくさん見ました。それは普通は、ど真ん中過ぎて見逃しがちなんですよ。でも改めて表現として見てみると、かっこいいなと思って。今年もそういった魅力のある作品を観られると嬉しいなと思います。

澤本:今年はまず、数を見たいですよ。エントリー予算の枠があるから、若い人の作品がなかなか応募されないという状況もあると思います。若い人がつくっているものを見てみたいと、とくにBカテについては思いますね。

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一般社団法人ACC
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