世の中が注目する機を狙いタイムリーに発信する
オールブルーは決まった手持ちのコンテンツの提携先を探すのが仕事なわけではない。あくまでマーケティング上有効なコンテンツを調達し、プランニングするのが業務。となると、肝心なのは、実際に自らの足を動かし、五感を最大限働かせること。
しかし時間は有限だから分野はしぼる必要がある。となれば、興味の向く先が効率的だ。オールブルーのメンバーはそれぞれ、イベント、タレント、音楽、ファッション、アニメ……と、造詣の深い分野が異なる。
アンテナは国境を超え、世界中に張っている。各人が、おのおのの業界へのネットワークを持つ点も強み。同社では、各スタッフがインプットの時間を大切にしている。
「大体、社員は夜6時30分〜7時30分ごろにはオフィスを後にします。以降は情報収集の時間。それを前提に、日中の仕事を入れているのです。われわれの理想は、生活の延長が仕事であるような、調和の取れた状態。ワークライフバランスの一歩先、ワークライフハーモニーを意識している」と助野社長は明かす。
たとえば丸山氏は週に3回は、あらゆるトレンドの発信源をめぐり、若者世代や主婦層などの関心事を探るという。またあえて“注目されつつある”イベントやスポット等に行ってネットワークを築いていく。
「トレンドになってから探すのでは遅い。世の中の視線が集まった際、タイムリーに起用するから効果があるんです。ふだんからアンテナを張り巡らせ、わたりをつけておかなくてはなりません」(丸山氏)
24時間働く、すべてを仕事に生かす、といった野暮ったさは全くない。消費者が話題の店に集まり、人気のアーティストなどの商品を手に取るのと同じ感覚なのだ。そうした意味でもまさにブティック。オールブルーのメンバーは、流行りものが好きで、仕入れて提供する、コンテンツバイヤーと言えるかもしれない。
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