電通と富士山マガジンサービスが合弁会社設立、出版業界の収益拡大へ

電通は5月31日、定期購読誌を中心とした雑誌販売を手がける富士山マガジンサービスが準備会社として3月に設立した「magaport」に資本参加することを発表した。magaportは6月1日から合弁会社として営業をスタートし、代表取締役社長には現・富士山マガジンサービスCOOの神谷アントニオ氏が就任する。

これにより雑誌記事のデジタル流通促進と雑誌発のコンテンツビジネス拡大を目指す。また、magaportの設立に合わせて7月1日には、これまで電通が社内で進めてきた電子雑誌事業「MAGASTORE」が富士山マガジンサービスに譲渡される予定。

電通は2009年に電子印刷物の配信システムを扱うヤッパと提携し、「MAGASTORE」をスタート。2017年には富士山マガジンサービスと協業し、雑誌コンテンツのデジタル配信を可能にする「マガポート記事サービス」を展開してきた。

全国出版協会が発表した昨年の出版市場に関するデータでは、電子出版物(書籍・雑誌合計)の推定販売金額は前年比で16%の増加を見せている(電子雑誌単体では12%の増加)。

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