ゼロからスタートと思っていた自分が申し訳ないと思った
権八:それこそ自分で映画を撮りたいという思いはないですか?
香取:いつかはやってみたいかな。絵も写真も映像も好きですし。今、その欲はインスタのストーリーでいろいろな映像をつくってやってます。
権八:100万人以上に繋がってるというのは僕らはそうじゃないから、どういう感覚で生きてるんだろうと。
中村:澤本オブザイヤーは何人ぐらいでしたっけ?
澤本:ツイッターは2万人ぐらい。
中村:レベルが違いますね。
澤本:そういう恥さらしみたいなのはやめてよ(笑)。
権八:いつもこれを投稿しようかな、というのは頭の片隅に常にある?
香取:それはSNSをはじめてからの変化ではないですね。ずっと30年近く同じ気持ちでした。応援してくれるみなさんが面白く楽しんでくれることが大事なのは変わらないですね。
中村:「新しい地図」になって今後のビジョンも聞きたいんですけど、できること、それこそSNSをはじめて、結構変わって、個人的にいいなと思う部分は増えてるんですか?
香取:本当にゼロからのスタートだとは思ってたんですけど、その思いが間違ってたなと思いました。「新しい地図」がはじまって、ファンサイトの会員が十何万人になったときに、ゼロからと言っていて申し訳なかったなと。こんなにみんながいてくれたじゃんと思ったり。でも、そしたら「おじゃMAP!!」が終わるとなって、やっぱりゼロかと。
一同:(笑)
香取:行ったり来たりなんですけど、その中でも今まで権八さんなど一緒に仕事してた方達がすごい協力してくれて、「いやいや何1人でゼロなんて言ってるの。こんなにたくさんいるじゃん」という状況があったり。香港の政府から絵を描いてくださいなど、初めてのお仕事もいっぱいいただけてビックリしてますね。自分の中に閉じこもって、「さぁどうしたらいいんだろう俺は」と思っていた自分に「お前何言ってんだ。そもそも、もっともっと羽ばたきたくて、この新しい道をはじめたんじゃないの。何閉じこもってるの」という感じですね。
中村:たぶん新しい地図としても、慎吾さんとしても、できることがどんどん増えていくと思うんですけど、今後どんな展開をしていきたいというのはありますか?
香取:3月はパラリンピックの応援に平昌に行って、帰ってきてすぐに「おじゃMAP!!」のロケでイタリア・ベネチアに行き、それからすぐに香港の壁の絵を描きと、どんどん海外に行っていて、今まででもこんなことなかったなと。いろいろなお仕事ができているので、今後もいくつか楽しそうなことはありますけど、ちょっとひと段落。
あと、AbemaTVのレギュラー番組「7.2 新しい別の窓」という7時間20分の番組を1カ月に一度、月頭の第1日曜日にやるので、そちらも見ていただきたいと思います。あと、朝日新聞で月1回交代連載「地図を広げて」。土曜日夕刊トップ面で4月7日から、稲垣吾郎からスタートします。
中村:では、例の吾郎ちゃんの流麗な文章からスタートして。
権八:新しい地図の最初の広告を出したのも朝日新聞と東京新聞だったので。ちょっと関わりがね。
中村:繋がっていてすごいですね。
香取:そうなんですよ。パラリンピックも朝日新聞パラリンピックナビゲーターとして僕は行かせていただいたので。そしたら月1回交代連載がはじまって。本当にありがたいです。
<END>
構成・文:廣田喜昭