サンダンス映画祭グランプリ受賞者も応募
澤本:次行きます。畠山侑子さん、大広。「非常袋に必要なんは、笑いやで。笑い。進化ってなんやろ。」。ちょっとわかりづらいと思うけど、これぜひ写真で見てください。パナソニックの創業100周年ブランド広告です。
権八:非常袋に普通必要なのは笑いじゃないんでね。逆説的に来ると、「あれ、何だろう?」と思いますもんね。見てみたいですよね。
中村:次に8番目、9番目の発表をお願いします。
澤本:長久允くん。電通ですね。コピーじゃないようなコピーなんですけど、『「うね」「うね」してぐり 「こび」「こび」してぐり 恋は難読駅名』。
権八:えーと、これは下ネタですか(笑)?
澤本:いやいや、イトーカンパニーという会社の徳永ゆうきさんという「人」の広告です。徳永ゆうきさんの広告をしたいというときに、ポスターをつくるよりはそのぶんの予算をPVにあてて、そのPVが流行ったほうがいいんじゃないかと。彼が歌詞を書いて、PVをつくったというものです。
権八:ちょっと面白い歌ですよね。
澤本:これもぜひ見てください。面白いし、くだらないですね。
権八:おめでとうございます。
澤本:次、石橋枝里子さん。電通九州。「おいしいだけで、けっこう伝わる。」。やまやという企業のテレビCMで、これは九州のCMだと思うんですけど、ものすごくよくできてる。
権八:ね、これ素敵なCMですよ。
遠山:どういうCMなんですか?
権八:久しぶりに帰ってきた娘がご飯を食べるんですね。父が「おいしいか?」と聞くと、娘は「うん、おいしい」と答えるんです。でも、父が「おいしいか?」と聞いたときに下に「元気にしてたか?」と字幕が出るんですよ。
遠山:あぁ! 本当はそういう意味を含めていると。
権八:娘が「おいしい」と言うと、「元気だったよ」と。素敵でしょ。
遠山:どういうところから思いつくんだろう。
澤本:ちなみに、さっきの長久くんはサンダンス映画祭というアメリカの素晴らしい映画祭があるんですけど、その去年のグランプリですからね。
遠山:えぇ!?
澤本:サンダンスを獲った人がTCCに応募してくれて、獲ってくれてるという。
遠山:TCCというのはすごい場所なんですね。そんな方も応募していて。
澤本:コピーライターとしては本当に目指してほしいし、みなさんこれでコピーライターに興味を持ってほしいなと思いますね。
中村:はい、ではどんどん行きましょう!次は10番目から13番目までお願いします。