人生にイノベーションを起こすためのパラレルキャリア

みんなで無駄をなくす

実際にパラレルキャリアを実現するにあたって一番問題になるのはタイムマネジメントだと思いますが、これも現状に疑問を持つことで解決できる策は見つかると思います。

クリエイターとして一番嫌なのが、採用されないのが分かっているいわゆる「捨て案」を作ることと、実はクライアント(の上層部など)が考えていたことが違ったという理由でプレゼンを重ねることなのですが、これは本当に誰も幸せにならない無駄だと思いませんか? 

私はこれを「一回一案」のプレゼンで終わらせるという目標をクライアントと共有することで、ここ二年ぐらいほぼ全ての仕事で実現しています。

また、独立したことで「通勤」というものが無くなったのもかなり大きいですが、これも在宅勤務やテレビ会議技術の発達であらゆる企業が効率化していけることでしょう。

先進国で労働生産性が最下位というのは、ポジティブに考えればそれだけ改善の余地があるということ。

また、何から始めればいいの?という疑問もあるかと思いますが、クリエイターで写真をやられていたり、ダンサーでヨガやピラティスの免許を取られたりする方がいますが、本業に好影響を与えるものから始めて、だんだん本気度を増していくのがいいかと思います。

私も40歳の広告クリエイターの中で、おそらくずば抜けて健康だと思いますが、そんな仕事以外のメリットで新しい挑戦をしてみるのもアリでしょう。

パラレルキャリアを進めていくのは気持ちの切り替えなどの面で難しいと思う方もいらっしゃるかと思いますが、人間はみな多様な一面を持っていると思います。

仕事人としての自分、家庭人としての自分、SNS上での自分など自分の中にあるものを自然に使い分けているという意味で、すべての人はパラレルな状態であるとも言えます。

私も最近PARTY NEW YORKのクリエイティブディレクターという新しい挑戦を始めましたが、みなさんも新しい時代を生き抜くために、自分に新たな一面を加えてみてはいかがでしょうか。

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飯塚浩一郎
飯塚浩一郎

1978年生まれ。コピーライター・クリエイティブディレクターであり、ダンサー・振付家。言葉と身体をクリエイティブの両輪に、広告・映像・舞台・ファッションなど様々な領域を自由に行き来して活動している。慶應義塾大学卒業後、株式会社博報堂を経て、株式会社DAZZLE設立。広告においてはカンヌ広告祭シルバー、アドフェストゴールド、TCC新人賞など受賞。ダンスにおいてはダンスカンパニー「DAZZLE」で海外の芸術祭にも数多く招聘され、2017年のカザフスタンアスタナ万博のジャパンデーでもパフォーマンスを行う。坂東玉三郎演出の舞台「バラーレ」で主演を務めるなど、様々なアーティストとのコラボレーションも。都内病院を舞台に行われた日本で初めての本格的イマーシブシアター公演「Touch the Dark」は即日完売となり、多方面から注目される。

飯塚浩一郎

1978年生まれ。コピーライター・クリエイティブディレクターであり、ダンサー・振付家。言葉と身体をクリエイティブの両輪に、広告・映像・舞台・ファッションなど様々な領域を自由に行き来して活動している。慶應義塾大学卒業後、株式会社博報堂を経て、株式会社DAZZLE設立。広告においてはカンヌ広告祭シルバー、アドフェストゴールド、TCC新人賞など受賞。ダンスにおいてはダンスカンパニー「DAZZLE」で海外の芸術祭にも数多く招聘され、2017年のカザフスタンアスタナ万博のジャパンデーでもパフォーマンスを行う。坂東玉三郎演出の舞台「バラーレ」で主演を務めるなど、様々なアーティストとのコラボレーションも。都内病院を舞台に行われた日本で初めての本格的イマーシブシアター公演「Touch the Dark」は即日完売となり、多方面から注目される。

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