東京アートディレクターズクラブによる2018年度ADC賞が発表となった。本年度は7904作品の中から、グランプリ、会員賞、原弘賞ほか、ADC賞10作品が選出された。本年度のグランプリは、大貫卓也さんの作品集「Advertising is」(グラフィック社)。大貫さんの25年振りの作品集で、束幅8センチにも及ぶカラー1504ページに5000点を超える図版などが掲載され、話題を集めたものである。
例年、ADC賞展は7月に開催されていたが、今年は10月29日からの開催となる。また、本年度より、『ADC年鑑』が『日本のアートディレクション』という名称に変更になる。年鑑は、大貫卓也、葛西薫、河合雄流、菊地敦己、中島祥文、服部一成からなる年鑑編集委員会により制作される。年鑑発行は11月末、授賞式は12月に行われる。
2018年度ADC賞受賞者
ADCグランプリ
グラフィック社「Advertising is」ブック&エディトリアル
大貫卓也(アートディレクター)
ADC会員賞
・CULEN「新しい地図」新聞広告、マーク&ロゴタイプ
佐野研二郎(アートディレクター)、多田琢(クリエイティブディレクター)
ADC制作者賞
香取有美(デザイナー) 、瀧本幹也(フォトグラファー)
原弘賞
DIC川村記念美術館「ゆらぎ ブリジット・ライリーの絵画」ブック&エディトリアル
菊地敦己(アートディレクター)
ADC賞
・Double A「Obsession for Smoothness」ムービー
田中裕介(フィルムディレクター)、原野賢太郎(アートディレクター)、野添剛士(クリエイティブディレクター)、斉藤迅(プランナー)、真鍋大度(テクニカルディレクター)
・日清食品「カップヌードル HUNGRY DAYS」コマーシャルフィルム
瀬尾大(アートディレクター)、平岡政展(フィルムディレクター)、柳沢翔(フィルムディレクター)
、高瀬裕介(フィルムディレクター) 、佐藤雄介(クリエイティブディレクター/プランナー)
・神戸新聞社「SINCE 1995」新聞広告
小野恵央(アートディレクター) 、川腰和徳(クリエイティブディレクター) 、平山浩司(コピーライター)
・トヨタ自動車「GR」ポスター、雑誌広告、コマーシャルフィルム
池澤樹(アートディレクター) 、野添剛士(クリエイティブディレクター) 、ステファン・フォン・ボルベリー(フォトグラファー) 、内田将二(フォトグラファー)
・コクヨ「THINK OF THINGS」ジェネラルグラフィック、パッケージデザイン、マーク&ロゴタイプ
金井あき(アートディレクター)
・大塚製薬「ポカリスエット」コマーシャルフィルム
正親篤(アートディレクター/プランナー) 、井口弘一(フィルムディレクター) 、磯島拓矢(コピーライター)
・サントリー「休み方改革!」ポスター
浜辺明弘(アートディレクター) 、照井晶博(コピーライター) 、唐仁原教久(イラストレーター) 、上田義彦(フォトグラファー)
・有馬湯「有馬湯」のポスター
城﨑哲郎(アートディレクター)
・シード「GRAPH × SEED Gシリーズ」パッケージデザイン
北川一成(アートディレクター)
・伊藤忠商事「企業広告」ポスター、新聞広告
岡本学(アートディレクター) 、山本康一郎(クリエイティブディレクター) 、国井美果(コピーライター) 、田島征三(イラストレーター)