【前回コラム】「天才である必要はない。「普通の人」だからこそ、企画ができる(ゲスト:グランジ)【後編】」はこちら
今回の登場人物紹介
※本記事は5月24日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。
『万引き家族』がパルムドールを受賞!
中村:これから来るゲストはカンヌに関係してるんですが。
澤本:安定して遅れていらっしゃる方なので。
権八:イメージ通りですね。いつも遅刻してそうな。
中村:だいたい全部遅刻するらしいですよ。
権八:是枝監督の映画『万引き家族』がね。
澤本:カンヌ映画祭で20何年ぶりパルムドール、最高賞を受賞されて。
権八:『うなぎ』以来ですね。僕も『万引き家族』を見ましたけど、打ちのめされますよね。
澤本:どういう風に?
権八:まず素晴らしいじゃないですか。描かれているテーマが社会における貧困の、切り捨てられてしまうかのような家族にスポットを当てているんだけど、家族と言っても、犯罪で繋がった家族というか。言うたら愛情で繋がっているというかね。そのへんのテーマの見つけ方もすごいし、それをちゃんと描き切って・・・。
澤本:あっ!(リリーさん、遅れて登場)
リリー:はじめまして、よろしくお願いします。
澤本:はい、今日のゲストはリリー・フランキーさんです。
リリー:お久しぶりですね。
澤本:ご無沙汰してます。
権八:そうか、澤本さんがリリーさんとご縁があって。
澤本:うん、リリーさんが「この番組に出たい」とおっしゃってくれていると聞いて。
リリー:そうなんですよ。この『万引き家族』のポスターができたときから、澤本さんに「これ、ソフトバンクの家族割引みたいでしょ」と言ってて。
中村:確かに(笑)。
リリー:ちょっとそれ孫さんに言ってくださいよって、ずっと言ってたんですよ。
権八:これすごい良い写真ですよね。
リリー:本当にこの写真の下で見ると、”万引き家族”が家族割引に見えますね。
中村:家族割ってつけられますね(笑)。
澤本:万引き家族をソフトバンクにもっていって、これ割引みたいだって孫さんに言いづらいよね(笑)。
中村:澤本さんならそういう企画もやりそうな気がしますけど。万引き家族割みたいな(笑)。
権八:10割引で(笑)。タダで。
澤本:改めて、おめでとうございます。
一同:おめでとうございます(拍手)。
リリー:僕が「おめでとう」と言われるのも面はゆいんですけど。賞は自分がどうしてこう、ということではなく、「是枝さんはいつかパルムドールを獲る」とみんなが思っていた人で、そのタイミングにたまたま居合わせたということですかね。だから、映画賞に関しては監督のものですから何とも。
澤本:僕らも『万引き家族』を拝見させていただいて、打ちのめされたという話をしていて。リリーさんは会うたびにすごい人になっていくのがちょっと怖いです(笑)。
リリー:どういうことですか、それは(笑)。
澤本:以前は普通の面白いおじさんとしゃべっていたのが、すごいものを獲り続けているから。
リリー:全然関係ないんですけど、前に澤本さんと行った荻窪のあそこ、行こうとしたんだけど、場所がわかんなくなっちゃって。
澤本:本当ですか。場所お教えします。
リリー:何回も行ってるのにな。
澤本:酔っ払ってたからじゃなくてですか(笑)?
リリー:そうかもしれない。
権八:ちょっと待ってください。荻窪のあそこって何ですか(笑)? 意味深な。
リリー:ちょっとエッチな店っぽい感じがあるね。
澤本:いや、日本酒がおいしいお店があって。
リリー:細田さんと行ったんですよね。
澤本:そう、細田守監督と一緒に行って、日本酒をしこたま飲んで。それは細田さんの店なんですよ。
権八:『万引き家族』も・・・あ、間違えた、それ細野さんだった。
澤本:細野晴臣さんね。
リリー:『万引き家族』の音楽は細野晴臣さんがやられていて。
澤本:細野さんがやってると松崎さんに聞いて。細野さんのライブを聞きに行ったら、松崎さんと是枝さんがいて、なんでいるんだろうと思ってたら、あ、これなんだって今頃気づきました。
リリー:そう、音楽がまたすごく良くて。細野さんのスタジオにお邪魔したとき、「オープニングの曲、良い曲できたなと思ったらボツになっちゃって。ボツになったほうもいいから聞いてくれる?」って、聞かせてもらったり。
権八:音楽も良かったですよね。