短期間で本をつくる理由とは?
箕輪:それでOKになって、3万部つくって完売したんですよね。
中村:すごい。
箕輪:それが僕のデビューなので、もともとそういうタイプなんです。前田裕二の『人生の勝算』という本も、彼が石原さとみと付き合ってるという報道が出たら、すぐに「人生の勝算を読んだら石原さとみをゲットできる」とツイートして。
それがニュースになって、「担当編集者の言葉として使わせてもらっていいですか?」、「どうぞどうぞ」って。前田さんの代わりにワイドショージャックして、「親友です」と。それも1万部重版が決まって。
佐渡島さんのコミュニティの本をつくっていると誤解されがちなんですけど、僕は自分が読みたいからつくっているというのに嘘はないんだけど、本当の欲望の根源は単純に盛り上げたいだけなんですよ。
権八:あぁ。そこは佐渡島さんと違うと。
箕輪:違う。佐渡島さんは自分の担当著者と石原さとみの報道が出ても、微動だにしないと思うんですよ。僕はそこに一目散に乗っちゃって、学園祭のように楽しむのが好きという感じですね。
中村:岸くんの本『己を、奮い立たせる言葉。』も箕輪さんですよね。
権八:あれもそうなんだ!
箕輪:何かある本は絶対僕です。
権八:箕輪さんすごいね(笑)!
中村:時代に乗ってるから。その中でも本が出るまでの期間が異常に早いと、半分愚痴みたいに。
箕輪:岸さんはびっくりしていて。ニューズピックスの普通のインタビューと、僕から本の原稿確認が同時に来て、「本のほうが確認時間短いってことある? Webインタビュー記事より本のほうが〆切短いっておかしいでしょ」と言われて、「でも最近の本ってそんなもんですよ」って。
一同:(笑)
箕輪:僕が岸さんのようなザ・プロフェッショナルの人達で好きなのは、彼らは暇じゃないから、期限を決められてモチベートされるとやり切ろうとやってくれるんですよね。作家はそうあるべきじゃないと思うし、どんどん自分を掘っちゃって迷子になって出て来ないみたいなことがあるけど、ビジネスマンや起業家はそこまででできることをやり切ろうという人が多いから。
ぐだぐだと1、2年かけるやり方もあるけど、僕の今のやり方は2、3か月でつくらせちゃう。それこそメタップス佐藤さんの『お金2.0』のような、仮想通貨やVALUがワーッと盛り上がった瞬間に決定的な本が出るのがいい。だいたいああいうのって、VALUやタイムバンクがワーッとなった瞬間につくりはじめて、やっと今ぐらいになっていろいろな仮想通貨の本が出る。ホリエモンの本(『これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話』)も、間もなく出るぐらいなんです。
中村:確かに。
箕輪:今の時代の流れからすると遅すぎるんですよね。
権八:ときどきかっこいいことを言う(笑)。
中村:広告の番組だから聞きたいんですけど、いまだにアナログな本は書店営業、PR、新聞広告がメインじゃないですか。そういうところでも普通とは違う工夫をしてるんですか?