テレビCMとデジタル広告のインプレッションを統合的に評価
デジタルインテリジェンスは7月25日、テレビCMとデジタル広告の双方のビューアビリティを加味し、統合的にインプレッションを評価する「Correct View(コレクトビュー)」の概念を提唱。同社コンサルティングサービスに活用していくことを発表した。
今回新たに提唱する概念「Correct View」は、テレビCMの個人視聴率(個人GRP)をインプレッション数に換算し、デジタル広告のインプレッション数と統合的に指標化する考え方をさらに発展させたもの。この概念を、すでに提供をしている同社のテレビ CM アクチャル到達補完型広告配信システム「CMARC®」に導入し、サードパーティーベンダーと連携しながら、視聴者やネットユーザーの「実際に目に届いたインプレッション」を正確に算出・評価する新サービス「CMARC Correct View」として活用していく予定という(近日リリース予定)。
これによりデジタルインテリジェンスは、ブランドごとやテレビ、デジタルなどで異なっていた「1インプレッション」の価値評価を進めていき、ユーザーの広告の視聴実態(ビューアビリティ)を踏まえた分析・提案を行っていくとしている。
近年、アドフラウドやブランドセーフティとならび、特にデジタル広告においては、「実際に広告が視聴者に見られているのか/視認可能な状態なのか」といった「ビューアビリティ」の問題への関心が高まっている。
一方のテレビCMにおいても、広告の効果測定や説明責任など広告の透明性が求められるなかで、単なる視聴率ではなく「CMが実際に視聴者に見られているのか」といった「質」的側面、ビューアビリティの議論がはじまっている。今回の新概念はこうしたビューアビリティへの注目の高まりが背景にある。
デジタルインテリジェンスではこれまでにも、ビューアビリティを可視化する取り組みとして、テレビCMの新指標「GAP(グロス・アテンション・ポイント®)」の提唱など通じて、広告活動の「質の計測」に取り組んできた。