ユニクロは2018年7月中旬より、AIを活用したお買い物アシスタントサービス「UNIQLO IQ」の提供を開始した。
本サービスは、昨年9月より試験運用を開始していたもので、おすすめのコーディネートやトレンドワード、店舗の在庫などを案内してくれる、AIを活用したチャット型自動応答システム(チャットボット)。一人ひとりの顧客にパーソナライズした提案を実現すべく、開発されたサービスだという。Google Assistantを活用した音声によるUniqlo IQでの、お客さまからの問い合わせへの対応も同時に開始している。
企画・開発に携わったInamoto & Co. Founding Partner のレイ・イナモト氏は、本サービスの狙いについて「『UNIQLO IQ』を活用して、日々の洋服選びをもっと楽しく便利にすること」と説明。また開発に際して、注力したポイントを「『Made For AllからMade For Youへ』というコンセプトのもとに、購入履歴に沿ったコーディネートの提案や、お客さまのいる場所にもとづいた店舗の在庫確認など、ユーザー一人ひとりのためのサービスを目指した」と話した。
また同氏は、リテールビジネスにおけるAI活用の可能性について「AIというと人間の仕事を奪うというイメージを持っている人もいると思うが、実際はそれよりも我々の人間としての可能性を拡張するのが、AIが目指すべきところなのでは」と指摘。本サービスのコンセプトはInamoto&Coの発案に始まり、ユニクロ、Google、PARTYなどの複数の会社/チームが関わって現在に至っている。今後もサービスの向上を常時行っていくとしている。