【リレー式コラム】これからのコラボのつくり方① ロングセラーブランドはもっと面白くなる! — 午後の紅茶×ポッキーから学ぶコラボ術 —

コラボレーション始動

では、お客様の立場になって考えてみるとどうでしょう。いわゆるロングセラーブランドと言われている商品やサービスを、買ったり、利用したりしたのは、直近でいつでしょうか。長い歴史があるゆえに、すぐそばにあることが当たり前になり、意識されることが少なくなってしまいがちです。ロングセラーブランドは、大切なロイヤルカスタマーを守りながら、その存在を忘れ去られないように、常に新しいニュースを発信し続けなければいけないのです。

「午後の紅茶」と「ポッキー」。この2ブランドも、紅茶とチョコスナックカテゴリの、ロングセラーブランドといえます。このブランドの距離がぎゅっと縮まったのは、2014年12月。始まりは、それぞれの担当者同士の雑談でした。飲料と菓子という、近いようで遠い2ブランド。雑談を通じて、共通点が多いことが見えてきました。ブランドのメインターゲットや市場ポジションが似ていること。それぞれのカテゴリで高いシェアを持つこと。商品の与えるベネフィットや登場シーンが似ていること。「ハピネス」という共通ワードがブランドの歴史の中で重要な役割を担っていること。そして、何よりも、ロングセラーブランドとして新しいニュースを欲していること。

姿・形は違えど、悩みや向かう方向が同じだと気づいた時、両ブランドは意気投合。その後4年に渡って続くコラボレーション・プロジェクトが始動した瞬間でした(2018年8月現在)。

次ページ 「チームづくりが明暗を分ける」へ続く

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