これってそのまんま、自分のことじゃないか。
「宣伝会議賞」に挑戦し始めたとき、父が亡くなりました。お葬式のあと、色々な対応や整理をする母を手伝っていたのですが、これがけっこう大変で、
母「ほんま大変やわ。あの世で会うたらひっぱたいてやる」
私「ははは、やったれやったれ」
なんて言いながら、空いた時間にコピーを考えていました。
応募したコピーは10本。コピーにもなっていない、なんか良さそうなだけの言葉。
結果は全滅。自分は向いてないのかなぁ、受賞するコピーはどんなにすごいのだろう、と思いながら、その後の結果発表を待っていました。
第48回「宣伝会議賞」グランプリ
天国に遅れてやってきた妻が、いきなり私にビンタした。
(朝日生命保険 保険王プラス)
見た瞬間ですね、うわーって感じで、もう頭を抱えました。
見るのではなく、よく見る。まずはそこから。
他の受賞コピーも同じでした。知らないことより、思い当たることの方が多い(受賞コピーを見て「そうそう」とか「これ、わかる」って共感したことはありませんか?共感したってことは、あなたの中にも同じような経験や思いがあったってことですよ)。
要は自分が見落としていただけだ、と教えられました。だから丁寧に、自分や他の人の日常をよく見ていけば、コピーは書ける。審査だって通過するし、受賞だってある。私はそう思って書き続けてきました。
林さんに制作いただいたコピーが使用されている
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9月1日発売の『宣伝会議』10月号は、「宣伝会議賞」の課題発表号となります。
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