視聴者を横串でつなぐマーケティング手段がない
藤崎:今までのマーケティング上での課題や、アンバサダープログラムにかけた期待などを教えてください。
室井:ディーライフのプロモーションはこれまで、基本的に番組をフックにした活動でした。もちろん現在も続けています。新しい番組がスタートするごとに、興味がありそうな方の目に届くように宣伝を行っていくのですが、とにかく番組は次々にスタートするので、1つ1つの打ち手がその場限りのものになってしまいがちで、継続的な効果を得るのが難しいと感じていました。
ある番組を知って興味を持ってくれた方が、その後もディーライフとつながっていく流れを作るのは、番組が終わってしまうととても難しいのです。ドラマ出演者の来日イベントなどを行っても、その場では大変盛り上がりファンの方にも喜んで頂けます。しかし、いくら熱量があっても、イベントが終われば全て消えてしまい、せっかくのつながりもそこで切れてしまいます。
そこで、ファンを横串しでさして、長い期間つながって行けることはできないか、とずっと考えていました。
藤崎:なるほど。これはとてもユニークなケースだと思います。番組ファンという枠を超えて、もう少し大きな視野からディーライフというチャンネルのそのもののファンを発見して、中心にしていこうと考えたわけですね。
室井:アンバサダープログラムはファンと継続的につながっていけるので、私たちの悩みの解決につながると考えました。
次ページ 「ファンに成果を求めてはいけない」へ続く
藤崎実(東京工科大学メディア学部専任講師/アジャイルメディア・ネットワーク エバンジェリスト)
藤崎実(東京工科大学メディア学部専任講師/アジャイルメディア・ネットワーク エバンジェリスト)
博報堂 宗形チーム、大広インテレクト、読売広告社、TBWA HAKUHODO、アジャイルメディア・ネットワークを経て、現職。
変わりゆく広告の最前線を歩み、ファンやアンバサダーに着目した企業のマーケティング活動に従事し、研究職に。
日本広告学会:クリエーティブ委員、産業界評議員、デジタルシフト準備委員会。日本広報学会会員。WOMマーケティング協議会:副理事長、事例共有委員会。東京コピーライターズクラブ会員。カンヌ・クリエイターオブザイヤー他受賞多数。多摩美術大学、日大商学部非常勤講師。
藤崎実(東京工科大学メディア学部専任講師/アジャイルメディア・ネットワーク エバンジェリスト)
博報堂 宗形チーム、大広インテレクト、読売広告社、TBWA HAKUHODO、アジャイルメディア・ネットワークを経て、現職。
変わりゆく広告の最前線を歩み、ファンやアンバサダーに着目した企業のマーケティング活動に従事し、研究職に。
日本広告学会:クリエーティブ委員、産業界評議員、デジタルシフト準備委員会。日本広報学会会員。WOMマーケティング協議会:副理事長、事例共有委員会。東京コピーライターズクラブ会員。カンヌ・クリエイターオブザイヤー他受賞多数。多摩美術大学、日大商学部非常勤講師。
この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。