コラボならではの◯◯プレゼン制度
こちらの図をご覧ください。
はじめに、3社のプロジェクトチームのメンバーが一体となって企画を作り、プレゼンの用意をします。そして2社の上司である部長陣に、同じタイミングかつ同じ場所でプレゼンをします。プレゼンターも3社のメンバーが一緒になって勤め、質疑応答も適宜分担します。
この「同じタイミング」というのがミソで、各社それぞれ持ち帰って判断のボールを行ったり来たりさせるのではなく、その場で両社に決断してもらう。出し戻しの手間を省くことで、効率的にプロジェクトを進めることができるのです。私たちはこれを「一斉プレゼン制度」と呼んでいます。
仮に1社の上司から指摘が入ったとしても、他の2社からの援護が入ることで、チーム全体でよりフラットに考え、納得感の高い判断が行えるようになります。同時に、ディレクションにかかる責任も3社で分け合うことになるので、ある意味、心理的負担も軽減されます。
ここだけの話ですが、プロジェクトの中で「一斉プレゼン」を重ねるにつれ、プレゼン前の作戦会議で私たちは、上司たちから出るであろう疑問を洗い出し、ツッコまれた際の質疑応答まで考えるようになっていました。(上司の◯◯さんに対しては、同じ社内のメンバーより、電通のメンバーが説得したほうがよさそう、といった、まるで柔道の団体戦の戦法を考えるが如く(?)細かい作戦まで立てていました)
目的突破のために、責任を分け合いながら、他社をうまく使う。一斉プレゼン制度の独特なフォーメーションが、ある種の「共闘関係」を生み出したのです。コラボレーションだからこそなせる賢い関係性と言えます。