「上達したいなら、四の五の言わずに突入せよ!」ビジネスシーンでの英語上達術

どんどん質問すれば雑談は盛り上がる

松浦良高氏

松浦:キャリア形成をするうえで、英語を話せることにはどのような利点がありますか。

富永:確実にキャリアの選択肢は広がります。僕のようなサバイバルイングリッシュレベルでも、外資のマーケティング部門に配属してもらったり、運よくCMOにしてもらったりできています。これが海外に出ても通用するレベルになれば、等比級数的にキャリア形成の機会が広がると思いますよ。

松浦:ありがとうございます。
一度、この辺で質問タイムに入りたいと思います。

質問:長いこと英語を勉強しているのですが、ドイツ人とスカイプで会議をした時にまったく聞き取れませんでした。そういうことはありますか。

富永:しょっちゅうあります。早口で聞き取れない時は、「もっとゆっくり話してくれ」と言います。相手も「ああ、わかったよ」と言うんですけど、10分ぐらいするとまた早くなるから、「おいおい、また早口になっているよ」と言う。わからないままだと、かえて相手に申し訳ありませんからね。それにこっちが相手に合わせて母国語じゃない言葉で話しているわけですから、相手にも譲歩してもらわないと。だから「ごめん、わからん。ゆっくり話してくれ」と何度でも言います。

松浦:ネイティブ同士でも「大きい声でゆっくりしゃべってくれる?」とか言いますよね。テレカンは特に聞き取りにくいので、そういうフレーズを準備しておくといいかもしれないですね。

質問:雑談への対処法を教えてください。自分はサッカーが好きなのに、相手はフットボールや野球が好きなので話が続きません。

富永:女の人を口説く時みたいに話せばいいんじゃないですか?その女の人がフットボールを好きだとしたら、「どんなスポーツなの?どんな風に面白いの?」と聞きませんか?普通の会話でいいんですよ。「スポーツもいいけど、音楽はどう?」とか「誕生日はいつ?」とか、いろいろあると思いますよ。

松浦:僕が実行しているのは、相手にどんどん質問することです。英語で質問に答えるのは難しいけど、質問するのは簡単です。「こどもはいるの?」とか「最近忙しい?」と聞くと、相手がどんどん話すので、「OH!」とか「uh-huh、OK!」とか言っていればいい。時間ももちますし、相手は気持ちよく話をした気分になります。簡単な質問をたくさん用意しておくと、すごく盛り上がると思いますよ。

次ページ 「外資系企業は「何を成したか」を重視する」へ続く

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