芸人は売れてからも、さまざまな「悩み」がある(ゲスト:佐久間宣行、角田晃広)【前編】

15年以上の付き合いになる佐久間さんと東京03角田さん

角田:それぐらいかわいいんですよ。ああいう女性とガッツリ至近距離で会うことないのでね。いつも女性役はうちの豊本(明長)がやってますから。コントでね。

佐久間:「とよみ」だからね。すげーブスだから(笑)。

角田:そう、すげーブスだから。すげーおじさんになってきてるし。

澤本:僕も現場にいて拝見してましたけど、6秒ってほぼ間がないじゃないですか。上手にお二人がやられていて、そのわりに何十テイクも撮って、申し訳ないです。

角田:とんでもないです。でも、あれ全部1日ですもんね。

佐久間:海でのロケだっけ?

角田:はい。ほぼプロポーズのところでは夕方の日の綺麗なところを待って、「行こう」というシーンも撮ったりして。

佐久間:今回も含めて、キャスティングで角ちゃんの名前はどなたが出すんですか?

角田:そういうの、気になりますよね。

澤本:それこそ佐久間さんに東京03の恵比寿の公演に招待してもらったじゃないですか。それを見に行って無茶苦茶面白かったので、「03の方がいい」と言って。

角田:助かるわ~。

佐久間:じゃあ俺じゃん(笑)。

角田:本当に。CMの仕事も結局、佐久間さんにね。このラジオとCM自体がもう佐久間さんだった。ありがたい。本当にお兄ちゃんにお世話になりっぱなしで。

佐久間:角ちゃんは僕より4つぐらい上なんですけど、仕事をもらうときだけ「お兄ちゃん」って呼ぶんです(笑)。もともと東京03と僕の出会いは、12、13年前ですかね。

角田:東京03になったのが2003年で、そのぐらいからですね。

佐久間:座付きのオークラさんと僕がぺーぺー同士で仕事をしていたんですけど、「最近伸び悩んでいたコンビが、1人入れてトリオになったら単独も面白いから見に来てくれ」と言われて。2回目かな。「trio de sunshine」をエコー劇場に見に行ったら、すごく面白くて。そこから「この人達、売れないかな」とずっと思って、いろいろ仕事をしてきたと。

澤本:じゃあ、15年以上なんですね。

角田:本当ですよ。それこそ東京03にとってマジ歌は大きかったですからね。そしてドラマ『ウレロ☆未確認少女』シリーズがありまして、そこから長いですから。佐久間さんは他の人がまだ知らないような段階で使ってくれるんです。自分が面白いと思ったら使ってくれるというのはすごいことですよね。

澤本:僕もそういう情報はほぼ佐久間さんから得ています。

佐久間:澤本さんと共通のLINEに「この映画が面白いから見てください」と送るんですけど、澤本さんはクリエイターオブザイヤーですよ。で、翌日すぐ見に行くんですよ。

澤本:佐久間さんが先生みたいなもので。

角田:だって佐久間さん半端ないでしょ。世の中のやってるもの全部見てますよね。忙しいのにそんな時間もつくってるわけでしょ。

佐久間:それで澤本さんに東京03を紹介したんです。

澤本:本当に東京03の公演が面白くて。だいたい広告の人って、本当の最先端ではないと思うんですよ。ちょっと芽が出る、来たと思うと、それをあたかも自分が仕入れたかのようにクライアントにプレゼンする。それで「彼は進んでるね」と言われたり。でも、実は僕は誰かの後ろをついていって、その人がつぶやいたものを拾っていたり。

角田:そうか。ある程度の知名度がないと、なかなか広告にはなりませんよね。

澤本:そうですね。それこそ『ゴッドタン』に出ていただいているから、「角田さん、お願いします」と言うと、ある種の共通認識があって「あー」っとなる。

角田:広告は1人でつくるわけじゃないから、周りの人を納得させる材料が必要なわけですよね。その人を使う上で。

次ページ 「東京03に角田さんを入れることに関係者多数が反対だった?」へ続く

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