佐久間さんの注目株は「眉村ちあき」
佐久間:僕は松尾さんの芝居って大学時代から見てるんですよ。本当に好きで見ていて、そしたらパンフレットで対談しませんかと言われて、好きな人に呼ばれたと思って喜んで行ったら、松尾さんのお芝居の一番肝の役を岩井さんがやったのは、キス我慢を見て、うまいと思ったからだとおっしゃっていて。
角田:演劇界も佐久間さんを一回通してという。キス我慢で岩井さんを初めて見たとき、あのバケモノ・劇団ひとりに対して全部対応してるじゃないですか。すげーなと思いますもんね。佐久間さんはそういうのをちゃんと見て、ブッキングするわけでしょ。
佐久間:岩井さんはそうですね。最近だと、『ゴッドタン』が「私の落とし方」というのを久しぶりにやって、岡部たかしさんという大好きな役者さんに出ていただけたので。僕とTBSの佐野さんが大好きなんです。だから、「カルテット」でも最後のほう、すごいいい役で出てました。
澤本:出てましたね。僕は岡部さんは山内ケンジさんの演劇でずっと見ているので。面白い人ですよね。
佐久間:岡部さんと一緒に山内ケンジさんの演劇によく出ていたのが、「私の落とし方」で江里子さんの相手役をしていた岩谷健司さん。
角田:そうですよね。岩谷さんがドラマで普通に出てるときに、おーっ!と思いましたもん。僕は『ゴッドタン』が最初だから、逆になっちゃうんですよね。
佐久間:あれで仕事増えるとうれしいなと思うんですよね。この間、アイドルの企画を久しぶりにやって、そのときに眉村ちあきという女の子がいて、たぶん吉田豪の推薦ですけど、この子は面白い、天才だと思いますね。
澤本:また見ておかないといけない。
佐久間:眉村さんはもともとアイドルグループだったんだけど、辞めて。情報は不確かですけど、ギターをはじめて3日か4日で作曲できるようになって。その場でお題を与えられて、例えばゲロだったら、それで曲をつくるんですけど、超泣ける歌をつくるんですよ。
澤本:ゲロで泣けるんですか?
佐久間:眉村ちあきは1回、ここのラジオに呼んだほうがいいかもしれない。それで歌をつくらせたほうがいいかもしれないですね。
澤本:呼びます。
角田:出た。今、生佐久間ルートを見た(笑)。
澤本:アイドルだと、中井さんもすごいって言ってましたよね。
佐久間:中井りか、面白いですよ。根っこの性格が曲がってるというのは置いておいて、瞬発力があるんですよね。だから仕切りもできるし、普通、アイドルが天丼(同じネタを複数回繰り返すこと)ってできないじゃないですか。誰か受けたことを振りなおしてあげたりできないんだけど、それができるんですよ。そこが違うんですよね。他人を生かすことができるというのは、アイドルで初めて見た。
角田:すげーな、生かすんだ。アイドルは生かしてもらう側のイメージですもんね。
佐久間:それは指原さんぐらいしか見たことなかったんですよ。中井さんは二十歳でできるんで、それはすごいなと思いますね。
角田:俺もフリ覚えたいな(笑)。まぁ振れないから。佐久間さんは今、秋元康さんともバラエティ番組『青春高校3年C組』で一緒に仕事してるでしょ? どんな方なんですか?