リアルとARを融合し「神イベント」を演出
—これまでの成功事例があれば教えてください。
石渡:はい。まずは全体設計から行った事例なのですが、毎年セガが企画し、数万人規模のお客さまが参加する「セガフェス」での事例をご紹介します。
今回は、イベント企画のひとつとしてARによるスタンプラリーを行いました。まずはCOCOARアプリをダウンロードしていただき、セガのロゴが入ったショッパー(大型の買い物袋)を手に入れるスタンプラリーに参加してもらいます。
ショッパーを手に入れたら、次は街中で2つ目のスタンプラリーに参加していただきます。これは秋葉原にあるセガのゲームセンターやゲームソフト取扱店などに協力してもらうクイズラリー形式で、セガに関するクイズをすべて解けばオリジナルグッズがもらえる、という企画になっています。
北村:この企画の狙いは、ユーザーさんにロゴ入りのショッパーを持って歩いてもらうことより街中で宣伝してもらうことにありました。ユーザー側からすればスタンプラリーを楽しみながらグッズがもらえますし、企業側にとってはAR体験によってファン化を深めながらアイキャッチ効果も得られるというメリットがあります。
また、数万人の来場者のうち、3割もの方々にCOCOARアプリをダウンロードしていただけました。そのうちの7割の方がショッパーを提げて街を歩いた計算になります。
—スタンプラリーはどういった形式ですか?
石渡:会場に用意されたマーカーにカメラをかざすと、スマホ内にブラウザが立ち上がり、対応したスタンプが押されていきます。ARのコンテンツを楽しんだあとで自動的にスタンプが押されていく方式ですね。
北村:COCOARにはオリジナルのスタンプラリー台帳として使える機能が標準搭載されています。
東京と愛知で開催した「ドラゴンボールラン」もスタンプラリー機能を活用したイベントでしたが、参加者の半数の方にアプリをダウンロードしていただきました。
こちらはドラゴンボールのキャラクターを使った初のファンランイベントだったにも関わらずスムーズに企画が進行できたこともあり、イベント関係者からは「神イベント」だったという声もいただきました。
「あいのり型アプリ」の採用で安定した運用を実現
—具体的にどのような点が好評だったのでしょうか。
石渡:AR体験という新しい試みだったので、主催者側はマーカー画像が読み込めないといったトラブルを想定していたようです。実際はそういった事例が少なかったことが高評価のポイントになりました。
北村:トラブルが少ないのは「COCOAR」があいのりアプリだからです。通常はアプリの動作チェックから始めなければなりませんが、COCOARは長年の実績があるアプリですので非常に安定した運用ができるようになっています。
—導入から運用まではどのようなサポート体制を行っていますか?
北村:ARは画像認識技術を使うので、マーカー画像として認識しやすいものとしにくいものがあります。企画ごとにどんな画像が適しているのか、どんなコンテンツが良いのかといったノウハウは豊富にありますので、企画全体がスムーズに運用できるよう事前にアドバイスさせていただくことが多いですね。
ブランディング施策にARの活用を
—今後はどんな企業に導入してほしいですか?
北村:最近では大手企業さまから、自社ブランドや自社アプリにAR機能をつけられないかという相談を多くいただくようになりました。
お客さまに繰り返しアプリを楽しんでもらうことでファン化をすすめたい。そんな体験型のブランディング施策をお考えの際は、ぜひCOCOARを積極的に導入していただきたいと思います。
—最後に、将来の展望について聞かせてください。
北村:今後は更にシンプルに、アプリなしでAR体験ができるようにしたいですね。QRコードをかざして専用サイトに飛べばARが立ち上がる、というイメージです。
もうひとつは体験の質を上げていくこと。たとえばお菓子のトレーディングカードにスマホをかざすとARのキャラが浮かび上がり、友だちのカードのキャラと闘うなど、よりゲーム性を高めることを考えています。
将来的には様々なものにARが入り込んでいくことでしょう。我々としてはデジタルマーケティングに活用できる技術をさらに高めていきたいと考えています。
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