講座を通じて即戦力となる映像クリエイターを育成

映像制作などの分野では、学生時代から経験を積む人材が増えている。即戦力になるスキルを持った人材を採用する企業では、どのような育成プランを組んでいるのか。

テレビ朝日映像 経営管理局 人事部長 中島郁 氏

採用方針に合わせて育成法も変わる

テレビ朝日映像は60年前、ニュース専門の制作会社として設立された。1998年にブランドネーム「ViViA」を制定し、その後はメディアに捉われず幅広く映像コンテンツの制作に携わっている。さらに2016年からはテレビ朝日とサイバーエージェントの共同出資で設立された「AbemaTV」の番組制作も手がけている。

メディア環境が変化する中で映像を作り続ける同社は、数年前から採用基準の見直しを行っている。人事部長の中島郁さんは次のように話す。「学力テストや面接での選考が重視される傾向にありましたが、それだけでは活躍する人材は見極められないと感じていました。映像制作の経験なども含めて評価することで、採用市場をもっと広く見ていく方針に転換しています」。

最近では学生時代からゼミで映像を作っていたり、自主的にYouTubeに動画を投稿していたり、と業務に結びつく経験を軸にした人材採用も進めている。それに伴って、育成面での方針も変更の必要があったという。これまでは1つの番組の企画から完成までを担えるようになるのに10年近くかかっていたが、宣伝会議の「Web動画クリエイター養成講座」を活用することで、若手も映像制作に関するひと通りの工程を経験する機会が持てるようにしている。同時に、講座ではスポンサーがいる映像制作の基本も学ぶ。

「インターネットでの番組視聴など映像業界は急激な変化が訪れています。その変化はコンテンツを制作する当社にとってのチャンスでもあるので、若手には放送だけに縛られない発想を大切にしてほしいと考えています。講座ではスキルを身につけることもそうですが、映像コンテンツの役割を広く捉えること、他業種の方と交流することにも積極的に取り組んでほしい」と中島さんは若手社員への期待を語った。

報道情報番組の生放送からバラエティ、ドラマまで幅広いジャンルで制作している。
若手クリエイターに映像制作の全工程を経験させるために、同社が活用した講座は……
「Web動画クリエイター養成講座」でした
 
動画をとりまく環境は変革期を迎え、どこにいても動画を見ることができ、また、自分自身で撮影・投稿することも当たり前になりました。しかし、撮影や機材の操作を学ぶことはできても、効果的なWeb動画の企画・制作を学ぶ機会はほとんどありません。そこで、構成からシナリオ、撮影、演出、編集までを学び、次世代の動画クリエイターを本講座では養成します。

 
<次回の開講のご案内>
講義日程:1月開講予定 全8回
受講定員:40名

 
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株式会社宣伝会議 教育事業部
E-mail:info-educ@sendenkaigi.co.jp

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