当時のコギャルたちに取材してつくった『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(ゲスト:大根仁)【前編】

「映画監督」ではなく「映像ディレクター」を名乗る理由

権八:CMではありえないスケジュールなんですよね。ソフトバンクって。

大根:何本かご一緒させていただいてるんですけど、だんだん早くなってきて、しまいには火曜日に電話があって、今週土曜に撮影ですと。

中村:「ちょっと撮ってきて」と(笑)。

大根:そんなの俺が今までやってきた映画はもちろん、テレビでもそんな仕事はないぞと。しかもCMでちゃんとしたスポンサーもいる、すごくしっかりした現場の印象があるのに、今週撮ってくれというのはビックリしましたけどね。

澤本:すみません。申し訳ない。

大根:でも、そういう綱渡り的な仕事も好きなので(笑)。

澤本:僕は編集室で大根さんとしゃべるのがとても楽しいです。大根さん、今日は本当にすみません。

大根:とんでもないです。今後ご飯食べに連れていってください(笑)。

中村:はい、澤本さん、ありがとうございました。電話を切ります・・・では早速ですけど、毎回ゲストの方にお願いしている20秒自己紹介というコーナーがあります。この「すぐおわ」は一応、広告の番組ということで、ご自身の自己紹介をラジオCMの秒数20秒に合わせてやってみてくださいという無茶振りコーナーがございます。準備はよろしいですか? では、どうぞ!

大根:はい、僕の自己紹介。えー、そうですね、自分の職業は映像ディレクターとしているんですけど、基本、テレビの仕事、ドラマを中心にやってきて、今は映画監督であるんですけど、自分の中で映画監督でもテレビドラマディレクターでもない意識があるので映像ディレクターと名乗っております。

権八:自己紹介がはじまってから、「僕の自己紹介ですか」って確認から入った人初めてですよ。名前も言いませんでしたからね。

大根:肩書って難しくないですか?

中村:あえて監督ではなく、映像ディレクターと。

大根:そうです。映画監督とは言いづらいんですよ。もちろん映画をつくっているので映画監督で、人から「映画監督ですか?」と言われれば、「はい、そうです」と言いますが、街角で警官に職務質問されて、「何だ君、仕事は?」と言われて、「映画監督です」とは言いづらいですね。お二人は自分達で何と名乗ります? 恥ずかしくないですか?

権八:恥ずかしいですね。しかも今、いろいろな境界がわからなくなって、あやふやになってきてるから、なおのことね。

中村:そうですね。「クリエイティブディレクターです」とは名乗らないですね。

権八:洋基くんがズルいのはさ、「Web野郎」というキャッチーで愛されそうなニックネームを名乗っているところ。

中村:この番組だけですけどね(笑)。

大根:だって映画監督と言ったら黒澤明と同じ職業ということになっちゃうんで。「そんなわけねーだろ」という(笑)。

権八:まぁ黒澤さんというとアレですけど、映画監督という印象ありますけどね。

大根:そうですかね。恥ずかしいですね、やっぱり。

中村:大根さんと言ったら、やっぱりまずは『モテキ』ですよね。あとは『バクマン。』。権八さんが特に好きだったのは?

権八:全部見てるわけじゃないんですけど、『バクマン。』も好きだし、『モテキ』のドラマもよく見てました。

大根:『モテキ』は映画より深夜ドラマのほうが面白いですよ (笑)。

権八:こういうこと言うとアレですけど、今回の『SUNNY』はヒットしそうな気がします。

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