『北の国から』を観てテレビの世界を目指した(ゲスト:大根仁)【後編】

2019年放送の大河ドラマに抜擢!

中村:大根さんの今後の予定を聞こうと思いますが、これすごいじゃないですか。クドカン(宮藤官九郎)脚本の来年の大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』。大河なんですね。

大根:そうなんですよ。大河ドラマに外部から監督が呼ばれることってないらしいんですけど、チーフ演出の井上(剛)さんが同じ歳で、昔から友達で、彼も大河を撮るのが初めてで、大河やるので面白い座組にしたいから一緒にやりませんか?と。演出の僕だけじゃなくて、いろいろなセクションに外部から面白い人達が集められて、今までと違った大河をつくろうという意思の元にやっています。

権八:主演はどなたですか?

大根:それもちょっと変わっていて、前期と後期で分かれていて、前半は日本で初めてオリンピックに出場した金栗四三さんというマラソンランナーを演じる中村勘九郎さんです。後半は1964年の東京オリンピックをプロデュースしたと言われる田畑政治さんという人を阿部サダヲさんが演じます。

権八:むちゃくちゃ面白そうですね。

大根:そうですね。2020年の東京オリンピックに向けて、もう1回、「日本のオリンピックとは何ぞや」と。そもそもオリンピックの歴史って知らないじゃないですか。日本で初めて出た人、どういう風に1964年の東京オリンピックが成り立ったかと。僕はもうちょっと近代史をちゃんとやっておけばよかったと反省してるんですけど、明治以降の歴史とものすごくシンクロしてるんです。

権八:へー、そうなんだ。

大根:めっちゃ面白い。それを宮藤官九郎さんが真面目に描くわけないじゃないですか。見たことない大河ドラマになると思いますよ。本当に面白い。

中村:放送はいつ頃の予定なんですか?

大根:大河ドラマなので1月から。

権八:もうバリバリ撮ってるということですか?

大根:今、撮ってます。

中村:お楽しみに。『SUNNY 強い気持ち・強い愛』は、この放送を深夜にシコシコ聞いているような輩は絶対に、世代的にもハマってくると思うので絶対に見たほうがいいです。

大根:そうですね。オリジナルの韓国版が上演されたときも僕は3回ぐらい劇場に行ってるんですけど、意外とおっさんが泣いてるところを見たんです。それもこれをリメイクしたかった理由でもあって。まぁ、こう言ってる俺も泣いてたんですけど(笑)。

中村:(笑)。大根さん、今は大河ドラマ一色かもしれないですけど、他にチャレンジしてみたいこと、仕込み中のことはありますか?

大根:大河ドラマ以降はまっさらにしてますね。映画は『SUNNY 強い気持ち・強い愛』で7本目になるのかな。さっき自分でDJと言いましたけど、かけるレコードのネタ切れの感じがしていて。

権八:え、本当ですか?

大根:そうなんですよ。自分の中でも縮小再生産になったり、これは前撮ったという感じが嫌になってきているので、またネタ探しに入るというか。ちょっと映画からは離れようかなと思ってます。

中村:じゃあ頃合いを見計らえばCMのご相談も。

大根:やりますよ。CM好きなんですよ、俺。もちろん80年代の華やかな頃の影響も受けてますから。あと意外と15秒、30秒の尺に埋めていく作業がドラマや映画の仕事とは違うというか、将棋指しだけどチェスも楽しいみたいな感じというか。全く違うジャンルだけど、どこか近い部分をもって、それはそれで本業に影響を受けています。

<END>

構成・文:廣田喜昭

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