コラボレーション成功の秘訣は、お互いのコンテクストの理解にあり
近年増え続ける企業間のコラボレーションの中には、コラボレーションすることが目的化してしまい、最終消費者にメリットが少ないのではないか、と思われるものも散見されます。
ビジネスライクな単純なつながりでなく、互いの想いや、コンテクストを理解したうえでつながりをつくっていくことが大事。これが新たなビジネスチャンスを生む要素にもなります。
もちろん、これらの企画は単発で終わってしまっては意味がありません。社会的なトレンドや背景に沿った問題提起と解決策が伴っていれば、おのずとその企画はお客様だけでなく、メディアの目にも触れていくため、話題の広がりが生まれ次の企画やサービスへとつながっていきます。
最近ではお客様を訪問すると、説明しなくても記事などを通して「ネスカフェ」の最近の活動を知ってくださっている方が増えてきました。一つひとつの企画を丁寧に、しっかりと形にしていくことで、相手からの信頼も生まれ、次のサービスが生まれていく。コラボレーションが単発や企画倒れになることはよくありますが、そうならないためにも、まず小さくてもしっかりとしたコンテクストのある企画を形にしていくことが重要です。
次回の連載では、こういった企画や体験をどのように話題化させ、ターゲットの消費者に届けていくのか、「21世紀のコミュニケーション設計」について説明していきます。