まもなく募集が締切に!「宣伝会議賞」応募の先輩に聞く、コピーのつくり方

第56回「宣伝会議賞」も、10月31日の締切まで残すところあとわずかとなりました。
実行委員会は石川県金沢市・金沢21世紀美術館で第56回「宣伝会議賞」特別セミナーを開催。「宣伝会議賞」にチャレンジする人を応援するために、本賞の審査員を務めた経験のある横澤宏一郎氏と、北陸で現在活躍中のコピーライター虎尾弘之氏が登壇しました。
本稿では、2名によるコピーライティングそして「宣伝会議賞」の取り組み方についての対談の様子をレポートします。

金沢21世紀美術館で行われたセミナーの様子。(写真左から)虎尾弘之氏、横澤宏一郎氏。

“正しい”より“強い”コピーを書こう

虎尾:「宣伝会議賞」への応募を続けている中でCMプランナーになり、その後「宣伝会議賞」の一次審査員や最終審査員まで務められるようになった横澤さんですが、「宣伝会議賞」のコピーを書く時には、どのようなことを考えていましたか?

横澤:僕のコピーのモットーは「“正しい”より“強い”」でした。超一流のコピーライターは「正しくて強くて短い」コピーが書けますが、僕は生粋のコピーライターを目指していたわけではないので、「正しくてまっすぐ」より、「強く残る」コピーを書くようにしていたんです。

虎尾:「強い」とは具体的に、どのようなことでしょうか。

横澤:僕は「独感(どくかん)」と呼んでいるのですが、自分独りの感覚かもしれないけれど、とても強い感情をコピーを書く際には大切にしてきました。万人にウケようと思って、書いたコピーで実際にウケるのは難しいですが、自分が強く感じた言葉を投げかけたほうが一部のコアなファンに届くし、一部のコアなファンに届くということは周りの人もなんとなく分かってくれるということになるんです。ですから、自分が強く思ったことを信じたほうがいいのではないかと思っています。そのほうが失敗しても後悔しません。

次ページ 「あえて、難しそうな課題にチャレンジする」へ続く

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