自分らしく、等身大で率直な質問を
—相内さんは、WBSに出演されて、今年で8年目となります。現在のフィールドキャスターとしての役割を教えてください。
私は2010年から「トレンドたまご」のコーナーを担当し、2016年からはフィールドキャスターを務めています。現在は、新製品の発表会への参加や、経営者へのインタビューのほか、4月からはマーケットも担当するようになりました。
WBSの取材では、ディレクター・キャスター・撮影部隊がひとつのチームになって動きます。取材先や取材テーマはデスクが決めるのですが、「こういう感じで取材してきてね」とパスが来るので、ディレクターと一緒に撮影の詳細やリポートの内容を考えるのも私の役割です。
取材では、私にしか聞けない「等身大で率直な質問」ができるようにと心がけています。また、できるはずだったインタビューや撮影が急にダメになることもよくあるので「どうにか食らいついてコメントだけでも取ってくるぞ」という強い気持ちで挑まないと、と思っています。
—相内さんといえば、身体を張った取材のイメージもありますが、最近挑戦した中で印象に残っている取材は何ですか。
最近挑戦したのは「頭皮ケア」の体験リポート(2018年7月24日放送)です。女性向けのヘッドスパや頭皮ケアの人気が高まっているということで、実際にクリニックで頭皮チェックを受けました。全国の皆さんに頭皮を見られるというちょっと恥ずかしい取材だったのですが、「健康な状態」と診断されて良かったです。
「女性の頭皮ケア」というテーマをWBSの切り口でお伝えするためには、ただ「トレンド」として紹介するだけでなく、「なぜ流行っているのか」という裏付けの部分まで、数字やグラフを用いて説明する必要がありました。
そこで、私たちは「髪の悩みの背景には女性の社会進出がある」と分析しました。仕事のストレスが頭皮に影響を与え、ひどい場合には「ヘアロス」と呼ばれる薄毛や抜け毛にもつながることが分かりました。このように、私は「WBSだからこそ伝えられることは何か」を常に考えながら取材をしています。