トップの話が一番伝わりやすい
—現場で取材をする中で感じている、「広報担当者にお願いしたいこと」があれば教えてください。
まずは、「WBSにどこよりも早く情報をください ! 」ということですね(笑)。あとは、可能であれば企業のトップの方にお話ししていただけると、説得力が増します ! お忙しいとは思いますが……。
WBSのニュースは放送時間が限られていることもあり、例えば新製品発表に関するニュースであれば、製品に携わった複数人の社員による説明よりも、トップ1人に話していただくほうが視聴者に伝わりやすいんです。広報の方には、多くの社員のコメントが取れるようにと気を回していただくこともありますが、すべてを取り上げるのはなかなか難しいところです。
もうひとつは、会社の歩みや商品の歴史、社長の考えなど、自社についての豊富な知識を持っている方がいらっしゃると嬉しいです。現場で補足情報をたくさん伺うことができた場合は、VTRの中だけでなくVTR後のコメントにも活かせるので助かります。
—今注目しているテーマは。
ベンチャー企業に注目しています。最近、ベンチャー企業には大きなうねりが来ているからです。大企業との協業が増え、資金も集まりやすくなりましたし、新卒の就職先としても注目されるようになってきました。
WBSでも、2018年4月にベンチャー企業に焦点を当てた「イノベンチャーズ列伝」というコーナーがスタートしました。実は、ディレクターと一緒に「ベンチャーを取り上げるコーナーをやりたいな」と常々現場で話していたので、それが実現して嬉しいです。
私はこのコーナーの取材も担当しているのですが、ベンチャー企業の経営者の方は自分と同世代の方が多くて刺激を受けます。将来、世界中にイノベーションを起こすようなベンチャー企業との出会いを、これからも楽しみにしています。
『広報会議』2018年12月号(11月1日発売)では、「テレビ東京」を大特集。WBS・ガイアの夜明け・カンブリア宮殿など経済番組の裏側に迫る、約50ページの総力企画です!
【主な内容】
◎INTERVIEW メインキャスター 大江麻理子
WBSで「報道する意義」とは何か? 広報の皆さんと“腹を割って”お話したい
◎テレビ東京の経済番組 完全攻略ガイド2018
◎経済を”映像”で見せる 『WBS』30年の歴史と挑戦
野口雄史(チーフ・プロデューサー)
◎取材経験豊富な解説キャスター 鋭い視点で世界経済に切り込む
滝田洋一/山川龍雄
◎“経済の最前線”から全力リポート フィールドキャスターの役割とは?
相内優香/須黒清華
◎「トレンドたまご」統括デスク 取材決定までの裏側を公開
◎オンエアに間に合わない? チーム全員でネタ探しに奮闘
トレたまキャスター 片渕茜/北村まあさ
◎『ガイアの夜明け』チーフ・プロデューサー 野田雄輔
レオパレス21などスクープ連発 2018年度から独自報道に力
◎ワンオペで炎上した「ナポリの釜」の今
◎『カンブリア宮殿』チーフ・プロデューサー 桧山岳彦
2カ月の取材と村上龍の視点で 経済人のストーリーを描き出す
◎『Newsモーニングサテライト』佐々木明子(メインキャスター)
経済ニュースを網羅できる ビジネス人の究極の「朝活」
ほか
【企画の趣旨】
「広報が取材されたいメディア」といえば、テレビ東京の経済ニュース番組『WBS(ワールドビジネスサテライト)』。その影響力は絶大で、広報担当者の間では「WBS砲」という造語も存在するほど。他にも『ガイアの夜明け』『カンブリア宮殿』といった人気番組を多数擁する、テレ東の番組づくりの裏側とは? 各番組のプロデューサーらに密着し、制作・取材の裏側を大解剖します。
詳細はこちらから。