日本にもっとエンタメを浸透させたい!
—広報会議の読者調査では、「もっと取材に来てほしい」という声もありました。須黒さんが取材に出るのはどのような話題が多いですか。
ありがとうございます ! 私たちフィールドキャスターが取材に行くのは、実際に見たり触れたりできるものがある場合が多いですね。
また、経営者や社員の方にインタビューをしてコメントを引き出すのもキャスターの役割です。私は、世界卓球選手権や冬季オリンピックなどでスポーツ関連の取材を担当することが多かったのですが、報道番組の取材は全然違うので、いちから勉強しています。
苦労するのは、厳しい質問や聞きづらいことを聞かなくてはならない場面。ディレクターに「これ聞いてください」と言われても、「聞き方を考えないとな……」と迷ってしまいます。アスリートは取材慣れしているので聞きやすかったのですが、WBSの取材対象者は慣れていない方が多いので、雰囲気づくりや質問の仕方を工夫しています。広報の方とは、普段から良い関係を築いておくのが理想です。
—今後、取材してみたいテーマは。
スポーツ取材を経験してきたこともあり、2020年の東京オリンピック・パラリンピックには注目しています。この歴史的なイベントに向けた経済界の動きを追うだけでなく、“経済”を切り口にしたスポーツ取材ができたらなと思います。
また、ミュージカルが大好きなので「エンターテインメントをもっと日本に浸透させたい」という野望があります。最近は少しずつ動きもあり、例えば渋谷では “文化発信基地” としての取り組みが盛んです。6月には古典芸能から現代文化までを発信するイベント「第5回SHIBUYAルネッサンス」なども開催されていました。このような取り組みをしている団体や地域は、ぜひ取材をしてみたいです。
『広報会議』2018年12月号(11月1日発売)では、「テレビ東京」を大特集。WBS・ガイアの夜明け・カンブリア宮殿など経済番組の裏側に迫る、約50ページの総力企画です!
【主な内容】
◎INTERVIEW メインキャスター 大江麻理子
WBSで「報道する意義」とは何か? 広報の皆さんと“腹を割って”お話したい
◎テレビ東京の経済番組 完全攻略ガイド2018
◎経済を”映像”で見せる 『WBS』30年の歴史と挑戦
野口雄史(チーフ・プロデューサー)
◎取材経験豊富な解説キャスター 鋭い視点で世界経済に切り込む
滝田洋一/山川龍雄
◎“経済の最前線”から全力リポート フィールドキャスターの役割とは?
相内優香/須黒清華
◎「トレンドたまご」統括デスク 取材決定までの裏側を公開
◎オンエアに間に合わない? チーム全員でネタ探しに奮闘
トレたまキャスター 片渕茜/北村まあさ
◎『ガイアの夜明け』チーフ・プロデューサー 野田雄輔
レオパレス21などスクープ連発 2018年度から独自報道に力
◎ワンオペで炎上した「ナポリの釜」の今
◎『カンブリア宮殿』チーフ・プロデューサー 桧山岳彦
2カ月の取材と村上龍の視点で 経済人のストーリーを描き出す
◎『Newsモーニングサテライト』佐々木明子(メインキャスター)
経済ニュースを網羅できる ビジネス人の究極の「朝活」
ほか
【企画の趣旨】
「広報が取材されたいメディア」といえば、テレビ東京の経済ニュース番組『WBS(ワールドビジネスサテライト)』。その影響力は絶大で、広報担当者の間では「WBS砲」という造語も存在するほど。他にも『ガイアの夜明け』『カンブリア宮殿』といった人気番組を多数擁する、テレ東の番組づくりの裏側とは? 各番組のプロデューサーらに密着し、制作・取材の裏側を大解剖します。
詳細はこちらから。