心の底から「移動の喜び」を感じる瞬間が見たい /BOVA2019(デンソー)

移動の概念を変える素敵なストーリー

自動車業界では、さまざまな形で価値観の変化が訪れています。「所有することが最高の喜び」という価値観が変わりつつあり、運転すること自体よりも向かった先で楽しいことがあればいい。例えば、旅行して写真を撮るのではなく、素敵な写真を撮るために旅行をするという具合に移動の概念も変わってきているのです。

業界に関わるプレーヤーも様変わりしました。昔は自動車メーカーをトップにしてサプライヤーへと続いていく巨大なピラミッド構造でした。ところが現在は、UBERのように異業種のビジネスが突如参入し、自動車メーカーと対等な関係を築くことも珍しいことではありません。そのため、私たちがこれまで数十年かけて培ってきた考え方も通用しなくなりつつあります。

デンソーは「真に必要とされる価値」を生み出すと掲げてはいるものの、それは内部の力だけでは実現できません。だからこそ、皆さまのような外部クリエイターの方との協力関係が絶対に必要だと考えています。

今回お願いしたいのは、技術による生活変化の紹介ではなく、まずは素敵なストーリーを考えてみてほしいということです。そして、ストーリーを叶えるための技術を後から当社が考える。そんな挑戦をしたいと考えています。

そのためには、心の底から感じる移動する喜びを表現していただきたい。また、モビリティの本当の楽しさをご提案いただきたいと考えています。

今回、すべての移動体を意味する「モビリティ」とした理由は、ユーザーの皆さまが移動する手段は乗用車だけではありませんし、モノの移動なども含まれているからです。そのため、動画に登場するのはバイクでも自転車でも、まだ見たことのない乗り物でも構いません。共感をテーマに、私たちが気づいていない移動の楽しさを教えてくれるご提案をいただきたいと思います。

コンテンツのターゲットとしては、20代前後の若者層に刺さることを期待しています。性別や国籍などは一切問いません。これまで一般には知られてこなかったデンソーを、そうした新たな方々に知ってほしいと考えています。また、今回の動画はデンソーの公式SNSやWebサイト、展示会、企業説明会、広告など、さまざまな媒体や機会において流すことを考えています。

最後になりますが、今回の動画のストーリーは一過性のバズを狙うものではなく、この先につながる展開をとても楽しみにしています。例えば、提案いただいた素敵なストーリーを実現する技術を当社が開発できれば、ストーリーにも続きが生まれていくはず。そういったことがぜひ実現できればと考えています。

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