第一印象ですべてが決まる ブランドの一貫性が重要なファクター
続いては顧客との接点について、堤氏はマス広告やソーシャルメディアの重要性も認めながら、より消費者の身近な場所にあるタッチポイントを重視していると話し、現在国内に3店舗、年内に4店舗の展開を計画しているショッピングモール内のショールーム(ウォークインストア)や年間のべ400回ほど展開しているショッピングモール内での車両展示について解説した。
このショールーム(ウォークインストア)ではシナラシステムズとソフトバンクが共同開発したマーケティングツールを利用し、顧客の動きを可視化、把握しようとしている。すでにデータの蓄積は始まっており「ショッピングモールのショールームに来た人数とディーラーへ行った人数がわかるので、何%の人がディーラーへきたのかを割り出すことができる。人が集まっているウォークインストアではイベントをしているということもわかり、コンテンツのブラッシュアップやお店の集客策の検討ができるようになってきた」と話した。この可視化の試みは、モールでの車両展示にも展開していくという。
今井氏は「一貫性がブランドのビジネスをしていく上では重要なファクター。人は初めて出会ったときの印象でほぼ全ての印象を左右してしまう初頭効果が強いと考えているので、ブランド・アイデンティティがきちんと表現されているか、どの接点でも同じようにそれらが伝わるように徹底している。」と話した。これを受けて、加藤氏は「どのブランドも、OOHやテレビCMなど最初の接点づくりが上手いと感じます」とコメントし、そこでの工夫を掘り下げた。
今井氏は「データも、もちろん見るが、その上で自分たちの感覚を組み合わせるようにしています」と回答。社員とターゲットとなる顧客の年齢層が近いという特徴もあり、新入社員を「ミレニアル・ジェネレーションZチーム」と海外経験が豊富な「トレンドハントチーム」を作り意見を集める仕組みを設け、社内で「感性の循環」が起こるようにしていると話した。
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