草彅剛さんとコラボして「この人は只者ではない」と思った(ゲスト:ヒカキン)【後編】

YouTube全体のクリエイティブレベルが上がっている

ヒカキン:まぁユーチューバーは気づいたらすごいプレイヤーが増えたなと思いますね。

権八:基本的なことだったら申し訳ないんですけど、たとえば昔だったら普通にコンビニで売っている話題の美顔ローラーを買ってやって、というようなものがあったじゃないですか。そういうのは企業のほうから話が来るんですか?

ヒカキン:いや、あれは本当に勝手にやっています。

権八:全部ですか?

ヒカキン:「提供」と出しているもの以外は本当に買ってやっていて。というのも、タイアップがユーチューバーのメインの仕事でもあるので、それはしっかり金額をいただいてやるものなので。

中村:そうですよね。仮にアイスのピノをもらって、ウニ乗っけて食べてみた、「まじー」みたいなこと言えなくなっちゃいますからね。

ヒカキン:そうですね。いただいてしまった時点で、それをいじりづらいというか。

権八:それは完全に自分の思いつきなんですか? 今回はこれをネタにしてみようかなとか?

ヒカキン:完全に思いつきで、何となく自分のチャンネルでは見てくれているファンが好きな傾向は長年やっているとだいたいわかるんですよ。だから最近この動画が伸びるだろうなと思ってあげて、全然伸びないということはほぼないんですよ。

一同:おー!

ヒカキン:自分のファンだったらわかるので、最後に自分で考えないと。まわりに考える人がいても、最後にそこからチョイスしますね。

中村:最近はこれ系を狙っていこうというのはあるんですか?

ヒカキン:みんなやるのが早くて。最近はファミリーマートの・・・

権八:あ、ルーレットの!

ヒカキン:そうそう。ちぎりパンの9個のうち1個にワサビが入っている「ロシアンルーレットパン」というのが出たんです。それ1個食べるだけで面白いんですけど、まぁみんなクリエイティブになってきてるんですね。一昔前は3人で食べて「辛い」となれば面白いんですけど、はじめしゃちょーが10個ぐらい買って、どこに辛いのがあるか法則を見抜くというのをやっていて。

中村:昔のビックリマンみたいなね(笑)。

ヒカキン:工場のロット的な話で法則を見つけると。彼はすにぐハードルを上げてくるので。頑張ってるんですよね。あと、瀬戸弘司さんが9分割でやっていて。さぁこの中で1人辛いのを引く人がいるよって。1個ずつせーので食べるところだけ撮って、9分割にしてやっていて。どうせみんな普通に食べるから、1個先をいってやるというのが。

権八:僕らと根っこは一緒ですよね。CMも、僕ら演者はしないわけですけど、どうしたら一番このネタを面白く伝えられるかを考えるので。

澤本:そのルーレットパンって、ファミマはユーチューバーがその動画を上げるだろうと想定して、商品化したの?

権八:僕も詳しいことは知らないんですけど、「新しい地図」のファンって、慎吾くんがファミマのCMをやっているから、この商品に関しても「読み合戦」がすごいんですよ。「どうやらロシアンルーレット好きがファミマの社内にいるらしい」と。

一同:(笑)

権八:ロシアンルーレットパン以外にも、クリスマス商材のカタログの中にロシアンルーレットチョコがあって。だから商品開発してる人は1人だろうなって(笑)。

澤本:ユーチューバーが商材を使って動画を上げるところまで見越して商品化してるとしたら偉いなと思ったの。

ヒカキン:それは考えてると思うんですよね。

次ページ 「テレビとYouTubeの「今後の関係」」へ続く

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