草彅剛さんとコラボして「この人は只者ではない」と思った(ゲスト:ヒカキン)【後編】

テレビとYouTubeの「今後の関係」

澤本:だってさ、無料で広告してもらえるようなものじゃない。

権八:そうですよね。それを見越しているかもしれないし、既にヘンテコなものが出た時点で、ユーチューバーに限らずみんなが宣伝してくれてるから。ファミマの商品は面白いですよね。

中村:面白いですね。完全に1人で黙って食べることを考えてないですもんね。9つの小分けのパンがあって、1個だけワサビが入って、1人静かに部屋で、「あ、ワサビだ」って(笑)。

ヒカキン:それ、僕やろうかと思ってました(笑)。人呼ぶのも大変なので、1人で食べて、寂しくやったら面白いかなと考えてたんですけど。

権八:僕は慎吾くんのファミマのCMをやってるんですけど、「慎吾くんがルーレットパンのCMやればいいのに」と僕がツイートするわけですよ。そうすると、「つよぽんと吾郎ちゃんの3人でやってみてください」と、みんなが話題にしてくれて。そうやってネタを考えるのはいいなと思いますよね。

ヒカキン:僕は香取さんがファミマのCMに出られて、一気にファミマのイメージが変わりました。ファミマの焼き鳥とりバカうまい〜♪と、ファミマにバーンと香取さんのポスターが貼られていて、イメージが変わったんですよ。

権八:うれしい!広告クリエイター冥利に尽きます。そういう意味でテレビも盛り上げていきたい我々からするとYouTubeの隆盛とゆうのは…

澤本:そうだね。でもYouTubeを無視するわけにはいかないし、逆に言うと、YouTubeを見ている人が納得するような編集をテレビ番組がしだしているじゃない。YouTubeを意識した編集のCMも。

ヒカキン:CMありますね。あれ、なんでこれわざと味気ないテロップにしてるのかなって。これ完全にユーチューバーっぽくやってるなと思います。

澤本:YouTubeは文化現象として取り上げないといけないものじゃない。そこらへんは敵とか関係なく、一緒にやっていければと。幸せなこと言ってますけど。

権八:そうそう。全然、敵じゃなくてね。小学生、幼稚園児はもはや逆転してるじゃないですか。毎日、テレビじゃなくてYouTubeを見ていて。

澤本:そうだよね。ずっとYouTubeを見続けるのが今後10年、20年続くのかというのが気になるよね。また新しいプラットフォームが出てきたら。それに全部対応していくのは大変だなと思って見てます。

中村:ヒカキンさんはTikTokもやられますか?

ヒカキン:まだ2本ぐらい動画を上げただけですけど、一応、新しいSNSはまずすぐに見て、やっておいたほうがいいと思っています。ただ、いろいろな素晴らしいSNSがあるなかで、YouTubeってそう簡単に、動画コンテンツでYouTubeに取って代わるものってまぁ簡単には生まれないと思います。

中村:そうですね。

ヒカキン:奇跡みたいなことが起きないと。長尺から細かい機能、プレイヤー側にちゃんと広告料が入るなど、かなり確立されているので。同じようなものでは代わるものは生まれないと思っていて、僕はそこに早い段階で注力できたのがよかったと思います。あと動画の数が尋常じゃなくて、ほぼ検索プラットフォームみたいになってきていますよね。

澤本:確かに。

ヒカキン:Googleで検索しても動画が上に来るようになっていたりするので。ツイッターもそうだと思うんですけど、地震が起きたら検索するのってツイッターじゃないですか。検索プラットフォームになってきてるんですよ。

中村:ヒカキンさんがこれやったら面白いと思ったけど再生数伸びなかったなど、一般には知られてない思い出はありますか?

次ページ 「ヒカキン、「ステマ」を語る」へ続く

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