佐賀に自治体関係者600人が集結 シティプロモーションサミット開催

11月29日・30日の2日間、佐賀市を会場に「全国シティプロモーションサミット2018」が開催され、まちの魅力発信やブランド化にまつわる講演やパネルディスカッションが展開された。初日には全国の自治体関係者ら約600人を動員した。

佐賀市で開催された「全国シティプロモーションサミット2018」の様子。

29日のオープニングセレモニーでは佐賀市の秀島敏行市長と、佐賀在住の芸人・はなわさんが登壇。秀島市長は「佐賀はPR下手。葉隠れの教えがあり控えめにしておこうという精神が強いが、シティプロモーションの推進により佐賀が面白いことに取り組んでいると評価いただく機会が増えてきた」と説明。あわせて1980年から続くバルーンフェスティバル、世界遺産の三重津海軍所跡、ラムサール条約湿地となった有明海の干潟など佐賀の魅力を紹介した。

はなわさんはおなじみの「♪SAGA佐賀~」のフレーズや自身の楽曲を披露し、会場を沸かせた。

続く講演では秀島市長とともに、佐賀インターナショナルバルーンフェスティバルのスポンサーである本田技研工業ブランド・コミュニケーション本部ブランド部部長の小田嶋淳氏が登壇。事業構想大学院大学の田中里沙学長がモデレーターを務めた。

バルーンフェスティバルは、熱気球などスカイスポーツの競技大会でアジア最大級の規模を誇る。小田嶋氏はホンダの社員にとっても思い入れの強い大会であるとし、市民の手によりつくり上げてきた大会に協賛を続けてきたいきさつなどを明かした。

このほかアサツー ディ・ケイの三寺雅人氏、くまもとDMCの外山由恵氏による講演のほか、「スポーツ×地域創生の未来」と題し、Jリーグマーケティングの山下修作氏、ラグビーワールドカップ2019組織委員会の本田祐嗣氏による対談も行われた。

また地方創生とSDGsをテーマとしたプログラムでは、壱岐市の白川博一市長らが登壇。同市がSDGs未来都市に選定されていることから、新たな地域の評価軸としてのSDGsの可能性に触れた。観光PRに関するプログラムでは静岡県の土屋優行副知事らが登壇し、デジタルマーケティングを活用した伊豆の観光活性化の取り組みを例に話した。

2日目となる本日は、品川区による定住促進のプロモーション、世界ゆるスポーツ協会による講演、SNSを活用したシティプロモーションなどに関するプログラムが執り行われている。

2013年に尼崎市(兵庫県)が全国に呼びかけて開催した本イベントは、2014年相模原市(神奈川県)、2015年弘前市(青森県)、2016年坂井市(福井県)、2017年品川区(東京都)と地域を変えて開催してきた歩みがある。今年で6回目を迎え、九州での開催は初。

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