21世紀のコミュニケーション設計は、個人の「共感」にどう寄り添えるか?

エージェンシーの提案を待つだけの時代ではなくなった

このようなパラダイムシフトの中では、メーカーのマーケター側のプランニング能力がより一層重要になってきます。店頭、Eコマース、広告、PRなど、個々の分野のみの最適を追いかけてはカスタマージャーニー全体のデザインができません。一昔前のようにブリーフをしてエージェンシーの提案を待つ時代ではなくなったのです。

ただしこれは、マーケターがあらゆる分野のプロフェッショナルと同等に物事を理解し、かじ取りをしていかなければならないことを意味しており、より広い視点でプロジェクトをリード、マネジメントしていく能力が今後求められるようになっていきます。簡単に書いていますが簡単ではなく、マーケター自身が「共感」され、人の協力を得ていく必要があります。

最終回の連載では、これからのリーダーはどうやって自分なりの違いを生み出し、人を牽引していくのか「イノベーションとリーダーシップ」についてお話ししたいと思います。

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島川基(ネスレ日本 飲料事業本部レギュラーソリュブルコーヒービジネス部 部長)
島川基(ネスレ日本 飲料事業本部レギュラーソリュブルコーヒービジネス部 部長)

2002年ネスレ日本に入社。営業、営業企画の業務経験を経て、飲料事業本部にて「ネスカフェ」のマーケティング業務を担当。その後液体飲料ビジネス部 部長を務めた後、2016年より現職。「ネスカフェ レギュラーソリュブルコーヒー」、コーヒーマシンの「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」、コーヒーミックス等の基幹ビジネスを担当するとともに、「ネスカフェ」ブランド全体のマーケティング施策を立案実行している。

島川基(ネスレ日本 飲料事業本部レギュラーソリュブルコーヒービジネス部 部長)

2002年ネスレ日本に入社。営業、営業企画の業務経験を経て、飲料事業本部にて「ネスカフェ」のマーケティング業務を担当。その後液体飲料ビジネス部 部長を務めた後、2016年より現職。「ネスカフェ レギュラーソリュブルコーヒー」、コーヒーマシンの「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」、コーヒーミックス等の基幹ビジネスを担当するとともに、「ネスカフェ」ブランド全体のマーケティング施策を立案実行している。

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