PRはなぜ難しい? 人々にとって「どっちでもよいこと」が、インサイトで「自分ごと」になる

「アイデア」を作るためなら、どんな領域であってもインサイトが生かせる

「対象となる人のインサイトを明らかにして、そのインサイトに刺さるアイデアをつくることが重要だ」。

あらゆる仕事をする人に、この方法論はあてはまります。しかし、自分が実際に行っている仕事におけるインサイトの使い方がわからない、やってみたいがその手引きがない、という人も少なくないようです。

この連載では、さまざまな仕事におけるインサイトの活用法を、具体的に、事例とともに紹介します。第1回のテーマは「PR」です。PRを企画する際に、インサイトをどのように生かせばよいのでしょうか?

PRの企画においてインサイトを活用するための基本フレームは、以下のようになります。

【基本的な視座】
PRとは、人々にとって「どっちでもよいこと」を、インサイトをついて自分ごとにしてあげる、と考える。

【作業のステップ】
1. PRしたい対象(ブランドや企業など)を離れて「人間を見に行く」ことで、ターゲットとしている人々が興味や関心を持っている物事を探す。
2.その関心事に対する人々の心理、すなわちインサイトを探る。
3.明らかになったインサイトと、PRしたい対象との接点を見出して、アイデアをつくる。

このようなプロセスを経て、それまで「どっちでもよいこと」だったPRの対象を、「これがよい」と思えることに変えることができるのです。

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大松 孝弘(株式会社デコム 代表取締役)
大松 孝弘(株式会社デコム 代表取締役)

大手広告会社を経て、2002年デコムを創業。2006年に日本初のインサイトリサーチに関する書籍「図解やさしくわかるイ ンサイトマーケティング」を上梓する。株式会社デコムは、設立以来、一貫してインサイトリサーチによるアイデア開発を提供。近著に『「欲しい」の本質~人を動かす隠れた心理「インサイト」の見つけ方~』など。

大松 孝弘(株式会社デコム 代表取締役)

大手広告会社を経て、2002年デコムを創業。2006年に日本初のインサイトリサーチに関する書籍「図解やさしくわかるイ ンサイトマーケティング」を上梓する。株式会社デコムは、設立以来、一貫してインサイトリサーチによるアイデア開発を提供。近著に『「欲しい」の本質~人を動かす隠れた心理「インサイト」の見つけ方~』など。

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